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〈6.15大祝典閉幕〉 民族大団結の強化呼びかけ

民族大団結宣言採択

 【平壌発=金志永、李相英記者】14日からはじまった6.15共同宣言発表7周年記念民族統一大祝典最終日の17日、民族団結大会がテコンドー殿堂で行われた。北と南、海外の代表ら750人余りと2000余人の平壌市民が参加した。大祝典は4日間の日程を終えて閉幕した。

「統一はまさに団結」

テコンドー殿堂で行われた民族団結大会(17日、撮影=盧琴順記者)

 大会ではまず6.15共同宣言実践南側委員会の白楽晴委員長、北側委員会の安京浩委員長、海外側委員会の郭東儀共同委員長が演説した。また南側委員会のリ・ミョンシン共同代表、北側委員会の廉順吉副委員長、海外側委員会のリ・ヒセ副委員長がそれぞれ演説した。

 北側の安委員長は「団結は統一、統一はまさに団結」だと指摘し、60余年にわたる統一運動の歴史を「民族大団結のための努力と闘争の歴史」だと評価した。

 そして6.15共同宣言の意義を強調しながら、共同宣言発表後7年間の歴史は「対決路線に対する団結路線の勝利、分裂主義勢力に対する6.15統一勢力の勝利」だと述べた。

 さらに、反戦平和運動を力強く繰り広げていくことについても指摘した。

 また、6.15共同委員会の機能と役割を高めることについて強調し、委員会の指導的役割の向上、事業の拡大、大衆的地盤の強化などを提案した。

 南側の白委員長は、「いかなる困難も民族の和解と団結、平和と統一のための努力をくじくことはできないとの確信を持つようになった。これを可能にした6.15共同宣言の意義と威力を間違いなく感じた」と述べた。

 海外側の郭共同委員長は、統一問題解決において民族的主見を持ち、外部勢力の干渉と圧力を許してはならず、今後の情勢がどのように変わろうと民族重視の立場からわが民族同士で統一の活路を切り開くべきだと語った。一方で日本政府の在日同胞と総聯に対する不当な強制捜索は明らかな政治弾圧であり、在日同胞の人権と生存権に対する重大な蹂躙行為になるばかりか民族的団結を妨害し破壊しようとする策動だと語気を強めた。

 海外側のリ副委員長もまた、在日朝鮮人に対する敵視政策について言及し、全同胞が日本政府の不当な処置を世界的に告発暴露する運動を展開することを提議した。

 大会では民族大団結宣言が採択された。宣言は▼民族愛と民族自主精神に基づいた民族的団結の実現▼不信と対決のすべての古い観念と慣行の清算と民族的和合と団結の強化▼民族の団結した力で国と同胞の安寧を守護▼民族共助の実現と民族の共存と共利、共栄の追求▼6.15民族共同委員会の役割と機能を高める−などの課題を提示した。

 大祝典メインイベントである民族団結大会は当初、15日に行われる予定だったが、ハンナラ党議員をひな壇に上げることができないとする北側と、「特定の政党を排除して大会を行えない」とする南側の立場が対立し、開催が2日遅れの17日になった。関係者らの協議のすえ、大会ひな壇には各側委員会委員長と討論者、司会者をはじめとする発言者のみが上がった。

 民族団結大会に続き閉幕式が行われた。閉幕の辞を述べた南側の白委員長は、「う余曲折にも関わらず、参加者らが統一に向けて知恵と誠意を尽くし、民族大団結を実現する新たな決意をした」と大祝典を評価し、南側で開催予定の8.15祝典で再会しようと呼びかけた。

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民族大団結宣言(要旨)

[朝鮮新報 2007.6.20]