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崔承喜作の舞踊劇 「沙道城物語」 50年ぶりに再演

 【平壌発=呉陽希記者】1956年に崔承喜(1911〜1969年)が創作した舞踊劇「沙道城物語」が50数年ぶりに再演される。関係者は、これを契機に朝鮮舞踊を世界レベルの水準に引き上げようと意気込んでいる。

基本そのまま、一部修正

洪貞花書記長

 崔承喜は日本の植民地だった時代、世界を舞台に活躍し「朝鮮の舞姫」として名をはせた舞踊家。祖国解放後、平壌に「崔承喜舞踊研究所」を設立、朝鮮舞踊界の重責を担って活動した。

 舞踊劇「沙道城物語」はその昔、沙道城という城へ攻め込んできた日本侵略者に抗して勇敢なたたかいを展開した人々と、その過程で芽生えた城主の娘とある漁夫との間の愛の物語を描いた作品だ。全1時間20分、4章で構成され、崔承喜が台本、振付け、演出を手掛けた。朝鮮戦争(1950〜1953年)が終わった直後の1954年に創作が始まり56年に完成した。

 朝鮮舞踊家同盟中央委員会の洪貞花書記長は「バレエには舞踊劇は多いが、民族舞踊のみのこの作品は世界的に珍しい作品」だと指摘する。

 作品が完成した年には、金日成主席の前で上演し高い評価を受けた。

 再演に向けた創作活動は2008年4月に開始された。作業は、56年の初演当時に収録された映像資料を参考にして行われている。洪書記長をはじめ当時、舞台に出演した舞踊家たちが創作グループの相談役として参加している。洪書記長は「(舞踊劇は)今、ふたたび見ても、台本の内容が明白で振付けや構成が素晴らしい」と話す。

 創作開始後、現在まで2度にわたる試演会が行われた。現在、最後の修正作業に取り掛かっている。作品には国立民族芸術団が出演する。洪書記長によると、作業が完了するのは今年末、上演は来年を予定している。

「最高の作品を」

 洪書記長は「沙道城物語」の再演は「朝鮮舞踊界の停滞を打ち破るきっかけになるだろう」と語る。

 彼女は、朝鮮舞踊の4大名作といわれる「祖国のつつじ」「雪が降る」「リンゴ豊年」「箕の舞」が創作された70年代以降、それらを超える作品が出ていないと指摘する。70年代から毎年行われている作品コンクールでも「1位作品のない2位」といった現象が続いている。

 「4大名作をはじめ『チェンガンの舞』『三人舞』『金剛仙女』などはすでに世界各国で3、4度、巡演されている。金正日総書記もこの点を指摘し、今回舞踊劇の再演を提起した」

 「沙道城物語」には20余りの舞踊作品が含まれており、新人創作家たちが朝鮮舞踊の特有な形式や踊りのリズムを習得する絶好の機会となる。

 洪書記長は「朝鮮舞踊は、人間関係の微妙な感情と朝鮮民族の個性などを表現できる言語と同様なもの」だとしながら、「朝鮮舞踊界の総力を挙げて最高の作品を創り上げたい」と決意を語る。

朝鮮舞踊家同盟 「特別教育」実施

朝鮮中央テレビ 崔承喜の特番放送

平壌舞踊大学を設立 バレエ団発足、劇場も建設

[朝鮮新報 2009.8.12]