総連東京都本部など7カ所を強制捜索 警視庁公安部、数百人の機動隊と警察官を動員 |
不当きわまりない政治的暴挙
日本当局が「拉致」「ミサイル発射」「核実験実施」などを口実に不当な制裁を実施し、反朝鮮、反総連、朝鮮人排他策動に狂奔するなか11月27日、警視庁公安部は「薬事法違反」の名目で数百人の機動隊と警察官を動員して、総連組織と同胞に対する不当きわまりない強制捜索を強行した。 警視庁公安部は、在日同胞女性(75)が今年の5月に祖国を訪問する際、自身の病気治療のための点滴薬を持っていこうとしたことを「薬事法違反」の口実にし、同胞女性の自宅、総連東京都本部と渋世支部、祖国訪問新潟出張所など計7カ所を同時に強制捜索した。去年10月の科協中央本部、今年3月の大阪府商工会に続く今回の暴挙は朝鮮と総連のイメージダウンを狙い、そのことによって政権の基盤を強化しようという自らの政治的目的実現のためのものであったことは、火を見るより明らかだ。総連の活動家と在日同胞たちは、常軌を逸した不当弾圧に対し、屈することなく闘う決意を新たにしている。 「卑劣な非人道的行為」 総連中央で記者会見
警視庁公安部の不当な強制捜索と関連して11月27日、総連中央本部で記者会見が行われ、日本の各新聞記者とテレビ局記者らが多数参加した。 会見に臨んだ総連中央の南昇祐副議長はまず、今までも言われなき口実、ねつ造を正当化する世論操作が行われてきたが、今回の老いた同胞女性に対する許すことのできない、卑劣きわまりない非人道的行為に対して憤りを押さえきれないと述べた。 そして、病弱にもかかわらず自分の子ども、孫、家族と再会することを楽しみに祖国を訪問した同胞女性が、自分の治療薬を持って「万景峰92」号に乗船しようとしたところを阻止された経緯について説明した。 副議長は、5年前にがんを患い長期的な治療を受けている同胞女性の事情を無視して、あたかも組織的犯罪に荷担したかのように強制捜索を行い任意同行まで強要した事実は、本人のみならず在日朝鮮人に対する許すことのできない抑圧的行為であると強調した。 記者会見で副議長は、談話文を読み上げたあと、記者たちの質問に答えた。 [朝鮮新報 2006.12.1] |