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手当たり次第に押収 祖国訪問新潟出張所

 新潟でも警視庁公安部と新潟県警の警察官ら80余人が「薬事法違反」と関連して新潟市竜ケ島の祖国訪問出張所を強制捜索した。

 午前9時半、新潟朝鮮会館を不意に訪れた警察当局に対し、新潟県本部の李主R委員長が、出張所関係者が不在のため待機するよう話したが、当局は捜査令状を提示し法の執行を理由に捜索を強行した。

 10時過ぎから総連本部関係者の立会いのもと、捜索が行われた。

 出張所と祖国往来記念館内を捜索した警察当局は、ゴミ箱のゴミや倉庫内のメモ類、パソコン2台、CD−ROM、各種請求書、宅急便の伝票類まで手当たり次第に押収していった。

 警察当局の暴挙に対して、総連本部と青年同盟、女性同盟、金剛保険、商工会の活動家らが不当な強制捜索を糾弾する抗議行動を繰り広げた。県下の同胞らも現場に駆けつけ、抗議行動に加わった。

 午後5時半からは祖国訪問記念館で、本部委員長と出張所関係者、顧問弁護士らが出席して記者会見が行われた。発言した出張所の金教徳副所長と高島章弁護士は、今回の強制捜索が法と権力を濫用して行われたきわめて不当な弾圧であると警察当局を非難、総連と在日朝鮮人に対する弾圧と人権侵害を即時中止するよう強く求めた。

[朝鮮新報 2006.12.1]