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事情あるなら派遣せずとも

米特使の平壌訪問、米提案を受け入れたもの

 朝鮮外務省スポークスマンは8日、米特使の平壌訪問問題は米国側が対話再開の立場を説明するために特使を派遣すると提案したもので、われわれはそれを受け入れる立場だとしながら、もし米国側に事情があるなら特使を派遣せずともよく、都合のよいようにすればよいと述べた。

 米国が最近、ブルネイでの朝米閣僚級接触の結果をもって誤った世論を流していることと関連し、朝鮮中央通信社記者の質問に答えたもの。スポークスマンは次のように指摘した。

 第9回ASEAN地域フォーラム(ARF)中に行われた朝米外相接触の結果をもって、「北朝鮮が米特使訪問を既定事実化したのはコーヒー面談を誇張したもの」「北朝鮮の言動を見ながら対話が推進される」などの世論が流れている。

 われわれは今回のブルネイ高位級接触でも、米国側が特使の平壌派遣の意向をふたたび示したことを歓迎すると明らかにした。

 特使として誰を、いつ送るかは米国側が決めることだ。

 問題は、米国が対朝鮮敵視政策をやめることにあり、そうでない限り、対話が開かれてもその結果について期待するものはない。(朝鮮通信)

インターハイボクシング、金哲弘選手(45キロ級、神戸朝高)が銀

女子重量挙げ選手権で金恵娟(+75キロ級、北海道朝高)が銅

 全国高校総合体育大会(インターハイ)ボクシング競技(茨城県龍ヶ崎市総合体育館、1日〜7日)で、神戸朝高の金哲弘(モスキート級、3年)選手が2位に入賞した。金選手は関東大会優勝者をはじめ強豪選手を次々に倒して決勝へと進んだが、優勝最有力候補、九州学院高校(熊本県代表)の木村康一郎選手にポイントで破れた。神戸朝高のメダル獲得は今回が初めて。

 また、東京朝高の成暎哲(フェザー、3年)、洪亨極(ミドル級、同)、大阪朝高の洪成哲(ライト級、3年)、周太慶(ウェルター級、2年)の4選手は準決勝で敗れて3位にとどまった。同競技には神戸、東京、大阪の朝高から16人の選手が出場した。

 一方、第4回全国高等学校女子ウエイトリフティング選手権大会に出場した北海道朝高の金恵娟選手(+75キロ級、1年)は6日、自己最高記録を上回るスナッチ72.5キロ、ジャーク87.5キロの計160キロを上げ3位に入賞した。

未来のW杯出場選手を

北海道 第1回サッカーミレカップに朝・日6校出場

 北海道・函館市政80周年を記念し7月26〜28日、朝高と日本の高校サッカー部が対戦する「第1回ミレカップ」(主催=同実行委員会、許淳元委員長、後援=函館市など)が函館市日吉サッカー場と七飯町トルナーレグラウンドで開かれた。北海道でサッカー強豪校が集まって交流試合を行うのは今回が始めて。「ワールドカップに出場するような有能な人材を育てたい」と道内の朝・日の関係者が発案した。

 大会では北海道・大阪朝高とインターハイ道代表の室蘭大谷、函館有斗、函館陵北、盛岡商業など6校が熱戦を繰り広げた。大会は参加校すべてが対戦するトーナメント方式。結果、大阪朝高が5戦全勝し優勝した。

 【競技結果】@大阪朝高A室蘭大谷B盛岡商業C北海道朝高

朝鮮で集中豪雨、農耕地などに被害

 3〜5日に降った集中豪雨によって、朝鮮で甚大な被害が出ている。

 当該機関の通報によると、黄海南道青丹地域では459ミリ、峯泉地域では325ミリ、平安北道泰川、博川、定州、平安南道安州地域でも350ミリ以上の雨が降った。4日には、21時から24時の間の3時間だけで、平安北道で189ミリ、南道で152ミリ、黄海南道で160ミリの大雨が降った。

 この集中豪雨のため、農耕地が浸水、埋没、流出し、農作物の収穫を期待できなくなった。また、多くの住宅や公共建物が浸水、破壊された。

 炭鉱、鉱山、発電所、道路、鉄道、橋などに被害が出ている。数十人の死者、行方不明者、負傷者も出ている。(朝鮮通信)

楊委員長、チュチェの友日本代表と会見

 朝鮮社会科学者協会の楊亨燮委員長(最高人民会議常任委員会副委員長)は6日、万寿台議事堂でチュチェの友日本代表団(団長=佐久川政一日本チュチェ思想研究会全国連絡会会長)と会見した。

 席上、佐久川団長は金日成主席が創始し金正日総書記が発展、内容を豊富にしたチュチェ思想があるので、朝鮮人民は「苦難の行軍」、強行軍も締めくくることができたと強調。朝鮮人民がいっそう力強く前進することを願うと語った。(朝鮮通信)

往来ニュース

 7日 マレーシア政府科学技術代表団(団長=ヒーンディン科学技術・環境相)が平壌に到着した。空港で朴昇彩・科学院副院長ら関係者が出迎えた。
 6日 非同盟学生青年組織のボスンジアル副書記長が平壌に到着した。(朝鮮通信)

SOFA改定、基地閉鎖を

女子中学生れき殺事件、引き続き抗議集会

 6月13日に発生した米軍装甲車による女子中学生れき殺事件以後、南朝鮮では反米気運が各階層で日ごと高まっている。

 「米軍基地から土地を取り戻す市民連帯」など約40の市民・社会団体らは6月26日、「米軍装甲車による女子中学生殺人事件汎国民対策委員会」(汎対委)を結成、京畿道議政府市の米軍基地前で集会を開き、▼ブッシュ大統領の公開謝罪、▼遺族と専門家が参加したうえで事故を再調査、▼事故原因となった訓練場の閉鎖と事故対策を講じることなどを求めた。汎対委ではその後も反米集会を開いており、米軍が要求を受け入れるまで続けるとしている。

 しかし、事件発生後も米軍側は誠実な態度を見せないばかりか、26日の集会では2人の記者に暴行を加え連行した事実が明るみに出たことで、さらなる反発を招いている。

 「国と文化を考える議員の会」は7月9日、汎対委や「民主社会のための弁護士の会」などの市民団体と合同報告会を開き、加害者の法的処罰と遺族への賠償、米軍の刑事裁判権放棄、韓米地位協定(SOFA)の改定などを強く求めた。

 米軍の刑事裁判管かつ権の放棄については、法務部も再三要求している。また汎対委も先月16日、「殺人米軍を法廷で処罰するための市民特別捜査隊」の発足式の後、真相究明を求める10万人分の署名を米大使館に手渡そうとしたが警察に阻まれた。

 また、京畿北部や大田・忠南地域の市民・社会・労働団体らや39の天主教諸団体らも、糾弾集会や49日の慰霊祭などを各地で行った。慰霊祭は「平和を作る女性の会」など16の女性団体らも執り行い、「今回の事件は人権と民族の問題であると同時に女性の問題」だとしながら、女性団体の共同対応も計画していることを明らかにした。

 汎対委が2日、各地で一斉に平和大行進を行うなど、反米の動きは8月になっても衰えておらず、「米軍が悪いのであれば厳重に処罰し、このような事が2度とないようにしなければならない」(インターネット掲示板)との声は、今後さらに高まるだろう。
(社会欄に関連記事)

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