映像で同胞社会つなぐ

総聯映画製作所動画配信サイト「エルファネット」


 一般家庭にもパソコン、インターネット通信が多く普及しているこんにち、映像で同胞社会をつなごうと、総聯映画製作所(東京)では、ホームページ「エルファネット」を開いている。2月14日の開設以来、アクセス件数は4カ月間で約2万件。利用者から好評を得ている「エルファネット」を紹介する。(経済・経営欄に関連記事「初心者のためのエルファネット体験」

エルギとコブギ(2匹の亀)が迎えてくれる同ホームページ

 「エルファネット」は、動画専門サイト。2月の開設以来「朝鮮民主主義人民共和国の情報」「取材ノート」「エルファの部屋」などの動画部門をはじめ、「作品紹介」「告知・募集」「リンク」「メール」などの各項目を設置してきた。

 サイトでは、朝鮮中央放送の20時報道を4日に1度、抜粋して配信。その他、ドキュメンタリー、朝鮮で人気の連続ドラマ「2年生たち」(日本語字幕あり)や、同製作所が取材、編集した作品をはじめ、総聯の各機関、一般同胞から送られてきた各行事、イベントを撮影したビデオクリップを随時紹介してきた。

 同胞から寄せられた作品はこれまで、在日同胞福祉連絡会の祖国訪問(京都)、2002年度卒業式(東北)、チャンゴの文化教室(愛知)、留学同結成集会(四国)、2.16同胞大祝典(兵庫)の模様など。

7月末のリニューアルに向けて、現在準備中の画面

 「民族と運命」「花を売る乙女」「ウンビニョ(銀のかんざし)」など、これまで朝鮮や同製作所で製作、普及してきた数々の映画をはじめ、ドキュメンタリー、アニメ、コンサートなどを収録、一覧表も完備している。

 なおリンク集からは、朝鮮通信社、朝鮮新報社などの各マスコミ機関、金剛山歌劇団や地方歌舞団をはじめとする芸術団体、金融機関、朝鮮学校などへのアクセスが可能だ。

 サイトへの反響も多く、全国各地、そして海外から、「各地同胞の動きがよくわかり、同胞社会がより身近になった」(和歌山)、「内容更新が早く、時代の要求に合っている」(茨城)、「在日同胞たちの『今』に初めて触れることができて感激。これからも同サイトを愛用したい」(米国)、「朝鮮中央放送を見れるなんて思いもよらなかった」(米国)などの感想がメールで届いている。

 現在、より見やすいホームページの作成を目指し、リニューアルの準備をしている同製作所では、「政治、経済、文化、スポーツなどすべてのジャンルを網羅した1大ネットワークを、朝鮮民族古来から伝わる『エルファ チョックナ!』の精神で築いていきたい。リニューアル後の『新・エルファネット』に期待してください」と意気込みを語っている。
(李明花記者)

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