日本政府が意見募集

人権教育・啓発基本計画 3月策定へ


 3月を目途に「人権教育・啓発に関する基本計画」の策定に取りかかっている法務省と文部科学省が昨年12月から同計画の試案(中間取りまとめ)を公表し、意見を募集している。

 試案は、第1章(はじめに)、第2章(人権教育・啓発の現状)、第3章(人権教育・啓発の基本的あり方)、第4章(人権教育・啓発の推進方策)、第5章(計画の推進)の5章からなり、第1章では、日本においてこんにちも社会的身分、門地、人種、信条、性別、障害等による不当な差別その他の人権侵害が存在しているという認識を示している。在日同胞の生活と直接関連する外国人の人権に関しても、第4章の中に個別の項目を設けて言及している(内容別項)

 同計画は、人権教育および人権啓発に関する方向性を法的に示した初の法律として2000年12月に施行された「人権教育および人権啓発に関する法律」にもとづき策定される。日本政府、地方自治体の今後の人権政策を左右する重要な指標となるものとして、その成り行きが注目される。

 意見募集は31日まで。書面(郵送・FAX)または電子メールで受け付ける。計画試案(中間取りまとめ)の全文は法務省ホームページで公開しており、意見募集についての詳細も記されている。

 【問い合わせ】法務省人権擁護局人権啓発課TEL  03・3580・4111(内線5874、5877)法務省ホームページhttp://www.moj.go.jp/

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