民族式婚礼、身近に感じた

東京「コリアンブライダルフェア」

300点のチョゴリ展示、メイク体験・・・


同胞業者が出品した鮮やかなチマ・チョゴリは参加者の目をひいた


1100人が参加、目立つ女性客・かぞく連れ
「来年もぜひ開いて」同胞も期待

 同胞結婚相談中央センターの主催による、在日同胞のための初の総合ブライダルフェア「コリアンブライダルフェア2000」が8月30日、東京・新宿の京王プラザホテルで催され、関東を中心に広島や兵庫、福島など全国各地から1100人を超える同胞が集まった。ブライダル業者による展示・相談・即売コーナーや、メイク・エステの体験コーナー、チマ・チョゴリファッションショー、日本のブライダル業界の第一人者である桂由美さんのセミナー、金剛山歌劇団の公演を見ながらのディナーショーなど、多彩なイベントが催された。参加者からは、「民族文化に触れる良いきっかけになった」などの意見が相次ぎ、民族結婚への関心の高さを示した。(関連記事)


人気が高かったメイク・エステ体験コーナー

伝統を次世代へ

 今回のフェアは、多くの同胞に結婚相談センターの存在と活動内容を知ってもらうことと、民族の伝統に則った婚礼儀式を次の世紀に伝えようという趣旨で、「試す」「観る」「聴く」「味わう」の4つをテーマに催された。

 ホテルの4、5階のフロアを借り切るという大規模なイベントとして、開催前から注目を集めていたが、「これほど来てくれるとは予想外。南北関係の進展に伴う民族心の高まりも、盛況の要因の1つでは」と、結婚相談中央センターの魏正所長は驚く。当日の参加者のほとんどは女性。家族連れや母娘も目立った。

 婚礼衣装、貴金属、料理、旅行など30余の業者はいずれも、結婚相談中央センターとのタイアップのもと、同胞に良心的なサービスを提供している。

 中でも関心を引いたのは、6業者が出品したメインのチョゴリ展示コーナーだった。女性なら1度はあこがれる色とりどりのゴージャスなチョゴリを300点以上取り揃え、生地やサイズ、値段などを聞き出す参加者の姿も見られた。

 2回にわたり行われたファッションショーも大盛況だった。カクテル光線を浴びて次々と登場する婚礼衣装に参加者は釘付け。華やかなチョゴリの競演に、会場からはため息が漏れた。


 洋装ブライダルの日本での普及に努めてきた桂さんは、この日のセミナーで、「アジアにはすばらしい民族服が多い。チョゴリもその1つ」と述べ、チョゴリの文化性を高く評価。ファッションショー観覧後、「伝統的デザインと現代的色彩感覚がうまくミックスした見事な衣装。伝統色がありつつも古くささを感じさせない。裾が幅広で動きやすく、着心地も良いのでブライダルにはぴったりです」と、感想を語った。

 神奈川県藤沢市の「順徳さん(50)は、「ショーは最高だった。娘にも着せたいと思うようなものばかりだった」と語る。当の娘、朴由佳さん(24)も、純白のチョゴリに思わず、「着たいなあ」とぽつり。

 家族で訪れた中野区在住の51歳の同胞男性は、「こういう催しが毎年あっても良い」と、早くも次回のフェアに期待を寄せる。

同胞奉仕の姿勢で

  今回の大盛況について、魏所長は「同胞業者が、優れた民族文化を守ろうという意欲をもって参加者に接してくれた。若い同胞も、民族結婚の良さを肌で感じ取ってくれたのでは」と強調。「今後も同胞奉仕の観点から、情報を提供していきたい」と意欲を語っていた。 (柳成根記者)

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 同胞結婚相談中央センター 東京都文京区白山4―33―14 TEL 03・3818・7001 ホームページhttp://www.kyoron.net

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