山で元気!

久 住 山
(1786.9メートル、大分県)


ひたすら登る険しいコース

 佐賀県にある多久市朝・日親善登山クラブ。事務局長の可児隆さんを中心に、朝・日の山の愛好家たちが集う。紅葉、霧氷、ミヤマキリシマなどが美しい季節を選んで、年に4回の登山を楽しんでいる。

 6月5日、われわれ登山クラブのメンバーは、日本百名山の1つに数えられる九州の最高峰、久住山に登った。参加者は在日同胞7人、日本人11人の計18人だ。

 道案内を買って出たのは九州同胞登山協会会長の趙明洙さん。中学3年生の時に富士山に登ったのをきっかけに、北は利尻島・利尻岳から南は屋久島・宮之浦岳と、日本100名山から九州100名山を40年間かけて登った。今は九州同胞登山協会だけでなく、福岡・遠賀支部登山クラブなどで、「案内人」として登山を楽しんでいる。

 久住山は九重山系の主峰。比較的楽に山頂に立てることから訪れる人も多い。

 この日のコースは久住山登山では最も険しいコース。赤川登山口から山頂まで3時間、ひたすら登るだけだ。樹林のない岩山なので、展望は良いが、その分険しさも増す。

 岩場のハイキングは初心者にはとくにむずかしい。参加者の中には、5分でギブアップしてしまった人もいたほどだ。しかし、助け合いながら、何とか全員が登り切った。

 山頂からの眺めは最高。熊本平野、高千穂、阿蘇の五岳が見渡せる。

 「何度も久住山に来たが、今度のようなコースは初めてでとても良かった」「大変だったけど思い出になった」などと、みな口々に感想を述べていた。山頂では「南北最高位級会談歓迎」の横断幕を掲げて、南北首脳会談の開催を祝った。
(佐賀県多久市朝・日親善登山クラブ・沈成達)

【コースとタイム】

赤川登山口〜久住山〜西千里ケ浜〜扇ケ鼻〜赤川温泉下山口(6月5日、7時間)

【山行アドバイス】

初心者にはちょっとたいへんかも。その分、登った後の景色は最高だ。

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