家庭菜園のコツ
夏に植え秋に収穫
野菜のおいしい季節だ。トマトやキュウリ、ナス、ピーマンなどの夏野菜が様々な形で食卓に並ぶ。今から植えて、秋から食べ頃の野菜をいくつか紹介しよう。
ハクサイ ハクサイは、種をまく時期にだけ注意すれば比較的手間がかからずに育てられる野菜。 8月15日前後、堆肥がたくさん入ったキュウリの後作として種をまけば一番よい。間引きしたものは、随時家庭の食卓へ。 病・虫害に気をつければ、10月の下旬には下の土が見えないほど育つ。11月末には収穫することができる。 必要に応じて収穫していき、年末には全部を取ってしまう。1株ずつ新聞紙にくるんでダンボールに入れ、冷暗所に保存しておけば、3月の始め頃まではもつ。 キュウリは病気にかかりやすく、肥料食いの野菜。4月中旬から8月半ばまでがよく育つ季節だ。 空気を好み、乾燥・過湿を嫌うので、間隔を多く取りながら根をしっかり張れるように種をまいてあげると、病気もあまりせずに育つ。 花が咲く頃には10日か2週間の割合で追肥を。手間をかけてあげると、1株当たり80〜100本、気象条件の悪い年でも50本はできる。 最盛期には毎日収穫できるので、食べきれない時はキムチや浅漬けにするなど、工夫しながら保存を。 ホウレンソウは種を水につけ、ふやかしてまくのがコツ。種をまく日の2日前に36時間ほど水につけておいてから、陰干しにしてまく。こうすると、硬い種子の皮がふやけて発芽がよくなる。 収穫後30分以内に水洗・調理すると、これが「ほんもの」と感じるほど味の違いがはっきりするのがホウレンソウ。 収穫後は生のまま置かないで、手早く水洗・水煮し、冷蔵したほうが味が落ちない。 レタスは冷涼な気候を好む野菜なので、種をまく前の48時間水にひたし、水を切って新聞紙にくるむ。乾燥しないようにサランラップで包んで1日冷蔵庫に寝かせておくと、取り出す頃にはすでに発芽している。 レタス(特にサニーレタス)は霜に弱いので、10月末から11月初めに霜よけをしっかりしてあげることが大切。 フダンソウ フダンソウは強じんな作物。夏場、菜類がなくなった時に重宝する。畑の通路の端などに他の作物の邪魔にならないようまいておく。4月〜9月までならいつまいてもよい。 肥料もやらず農薬もまかずに放っておいても、周囲の作物の肥料を吸ってたくましく育っていく。種をまいてから45日頃から食べられる。 必要に応じ、外側の大きくなった葉を根本から抜く。水洗してからゆで、おひたしに。 2〜3枚残す程度に葉を取ってしまっても1週間もすればまた元通りになる。 (土日を生かす家庭菜園=農文協発行参照) |