趣味を楽しむ

釣  り

奈良・橿原市  姜日建さん(41)


忘れられない強い「引き」

 高校時代に海釣りを始めて以来、そのとりこになったという姜日建さん(41、外構・造園業経営、橿原市在住)。10年前からアユ釣りにも挑戦している。

 4月29日、多くの同胞に釣りの楽しみを知ってもらおうと、奈良県同胞つりクラブ「竹屋会」を結成し、初代会長に就任した。

 当日、天理市の白河池で行われた結成記念大会では、ヘラブナ釣りに18人がチャレンジ。奈良県を震源地とする前日の地震の影響で、惜しくも凶漁の1日だったという。

 釣りを始めたのは、三重県熊野市に住んでいた高校生の時、兄が釣具・釣りエサ店を営んでいたのがきっかけ。近辺の磯崎、新鹿、遊木などをポイントに、グレをメインにイサキ、ハマチ、ヒラマサなどを狙っていた。

 とくにグレは警戒心が強く、1かぶりではなく少しずつエサに食いつく習慣を持っており、なかなか手強いという。釣果を左右するのは、浮きの揺れぐあいからどの程度エサをかじっているかを計算し、「エサに食いつく最後の1かじりの一瞬に竿を引くタイミングにかかっている」という。

 それまでは根気強く粘るため、掛かった時の喜びはひとしおだ。当初はなかなか釣れなかったが、釣れた時の「引きの強い感触が忘れられず、とりこになった」とか。以来、週に1度は釣りに出かけていたとい 
う。

 高校時代、バイトで始めた外構・造園業を営む。25歳で独立して、三重県から奈良県橿原市に引っ越す。10年前からアユ、2年前からは筏(いかだ)でのチヌ釣りなども始めた。

 大物を釣り上げたことはこれまでないが、仕事を忘れ「没頭」でき、ストレス解消にもつながるのが釣りのよいところと語る。

 日本学校出身の姜さん。「釣りを通じて同胞の輪を広げていきたい」と抱負を語っていた。 (羅基哲記者)

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