力を合わせ統一実現を
金正日総書記、金大中大統領

南北共同宣言に署名/5項目、ソウル訪問を招請


 平壌で歴史的な出会いを果たした金正日総書記(国防委員会委員長)と金大中大統領は14日、平壌で単独会談を行い、統一問題を自主的に解決するなど5項目の南北共同宣言に署名した。共同宣言には双方の統一方案に対する共通性の認定や離散家族、非転向長期囚問題などの人道問題の解決、民族経済の均衡的発展と社会、文化、スポーツなど各分野での協力と交流の活性化、当局間対話の早急な開催などと、金大中大統領が招請したソウル訪問を金正日総書記が受託したことなどがうたわれている。なお同日午前、朝鮮最高人民会議常任委の金永南委員長と金大中大統領との南北最高位級会談が開かれ、同日夕には金大中大統領が宴会を催し、金正日総書記が招待されて出席した。 

  金正日総書記と金大中大統領との単独会談が14日、平壌で行われた。

 半世紀以上にわたる国土分断後、初めて行われた平壌対面は、南北間の不信と対決を解消し、信頼と和解をもたらし、民族自主の原則で人民の大団結と統一を達成する道に明るい展望を開く重要な契機となった。

 同日、金正日総書記は金大中大統領と共に南北共同宣言に署名した。

 朝鮮労働党中央委員会の金容淳書記、林東玉第1副部長が同席した。

 また、朴在圭統一部長官、李憲宰財政経済部長官、朴智元文化観光部長官、林東源大統領特別補佐役ら南側随行員が参加した。

 金正日総書記は金大中大統領と共に南北共同宣言に署名し、宣言文を交換した。

 金正日総書記は金大中大統領と共に祝杯を交わし、記念撮影をした。

 南北共同宣言は、民族の団結した力で統一偉業を成し遂げ、富強祖国を建設しようとの全人民の志向と念願を反映したものであり、今回の歴史的な平壌対面がもたらした輝かしい結実となった。  (朝鮮通信) 

民族の運命、民族の手で/総書記招き大統領宴

 金大中大統領は、訪問日程を終えることと関連して14日、木蘭館で宴会を催した。

 金正日総書記と共に、最高人民会議常任委員会の金永南委員長、国防委員会第1副委員長の趙明禄朝鮮人民軍総政治局長、朝鮮労働党中央委員会の金国泰書記、金容淳書記、最高人民会議の崔泰福議長、最高人民会議常任委員会の楊亨燮副委員長と金允赫書記長、朝鮮社会民主党中央委員会の金永大委員長、天道教青友党中央委員会の柳美英委員長と党、政権機関、社会団体、省、中央機関の責任幹部たち、科学、教育、文化芸術、保健、出版報道部門の活動家が招待された。

 また、朴在圭統一部長官、李憲宰財政経済部長官、朴智元文化観光部長官、林東源大統領特別補佐役ら随員と記者たちが参加した。

 金正日総書記が、金大中大統領の案内を受けながら宴会場に現れるや、参加者は大きな拍手で熱烈に歓迎した。

 宴会では金大中大統領が演説をし、次のように指摘した。

 平壌を訪れた一行を温かく迎えてくれたことに対し、金正日国防委員長に深甚な感謝を述べる。今回の出会いはすべての民族が共に喜ばなくてはならない大きな慶事であり、分断55年ぶりの歴史的な快挙の1つである。

 金正日国防委員長は金日成主席の逝去以来、わが民族伝来の倫理に沿って3年喪に服した。その誠を尽くした考誠に感動した。政治的な安定を遂げ、対外関係と経済の発展のために多くの努力を傾けていることに敬意を表する。

 わが民族は歴史の過程で多くの試練を経てきた。これからはわが民族が流した涙を寄せ集める時だ。

 金正日国防委員長がしばらく前に中国を訪問された時、朝鮮半島問題は朝鮮民族同士が解決しなければならないと述べたことに深く共感した。私自身もわが民族の運命は民族自身が開いていけることを信じている。

 今回の南北頂上会談が7000万同胞の悲願である平和と統一の出発点になることを確信する。

 続いて金永南委員長が演説し、金大統領の今回の平壌訪問の道が、すべての同胞の宿願である統一への道につながるだろうとの確信を表明した。 (朝鮮通信)


宣言文 全文

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