歴史的な平壌対面と南北最高位級会談
本社記者現地レポート
民族の力で統一を/異例の出迎え車に同車
総書記の決意の表れ
60万人が熱狂、南側一行迎えた平壌 平壌発=本社文光善、千貴裕記者 民族分断後、初めてとなる歴史的な出会いと最高位級会談が行われる平壌は、民族の宿願である祖国統一に対する市民らの熱気で沸き返った。 13日、平壌市西城区域蓮池洞から龍興十字路、琵琶通り、英雄通り、万寿台通り、七星門通り、凱旋門通りを通って金星通りにいたる数10キロの沿道には、新世紀を目前に祖国統一を渇望する60余万の平壌市民であふれた。 花束を手に沿道に駆けつけた市民らは、南側代表団の今回の平壌への道が、7000万朝鮮民族の期待に違わず、外勢によって2つに引き裂かれた民族を1つにつなぎ合わせ、自主、平和、民族大団結の旗じるしのもとで国を統一し、新しい祖国を打ち立てるために寄与する正義の道となるだろうとの期待を抱き、金大中大統領一行を同胞愛の情で熱く歓迎した。 金正日総書記と金大中大統領が同乗した乗用車が通りに現れるたび、いたるところで「万歳!」の歓声が沸き上がった。その歓声には、民族の主体的な力で祖国統一を成し遂げようという市民らの固い信念と意志がこもっていた。 今回のように金正日総書記が国の賓客を出迎えに平壌空港に出るのも、また沿道で市民の歓迎を受けるのも、97年10月の朝鮮労働党総書記推戴以来初めてのことだ。 自ら空港に赴き金大中大統領を温かく出迎え、車に同乗して沿道で歓迎する市民らに手を振るその姿からは、祖国統一偉業に一生を捧げた金日成主席の祖国統一遺訓を自らの使命とし、統一された富強な祖国を次代に譲り渡そうという総書記の熱い決意が感じられた。 祖国統一は1日も遅らせてはならず、民族自身の力で解決すべき歴史的な課題だ。この日、平壌市はもちろん、全朝鮮半島、そして世界中に住む同胞がそう感じただろう。 |