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金正日総書記の招きで、プーチン大統領訪朝へ
ロシアトップ初

 【朝鮮通信=東京】9日朝の朝鮮中央放送と朝鮮中央通信は、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員長で朝鮮人民軍最高司令官の金正日同志の招きにより、ロシア連邦大統領でロシア連邦武力最高司令官のウラジーミル・プーチン閣下が近く朝鮮民主主義人民共和国を訪問する、と報じた。

 【注】プーチン大統領の訪朝については、ロシア側も公式に発表しており、時期は7月半ばとなる見込みという。旧ソ連時代を含め、ロシアの最高指導者が訪朝するのはプーチン大統領が初めて。両国の間では今年2月、ロシアのイワノフ外相がソ連崩壊後外相として初めて訪朝し、両国間の新たな基本条約となる友好善隣協力条約に調印している。

シドニーに、統一チームで/IOC会長、朝鮮に書簡

 報道によると国際オリンピック委員会(IOC)のサマランチ委員長は7日、朝鮮の金正日総書記に書簡を送り、9月のシドニー五輪で、南北朝鮮が統一チームで行進することを求めた。

 サマランチ委員長は、すでに5月25日付で南の金大統領に同様の書簡を送っており、12日から始まる南北最高位級会談で、双方の指導者が南北統一チームで行進できるような決定を下すことを求めたという。

 この日、サマランチ会長は「平壌で行われる最高位級会談を通じて朝鮮半島の平和が促進され、今後国際大会で南北朝鮮が統一チームを結成することを求める」と語った。

旱ばつ、高温続く/朝鮮各地で農業被害

 平壌8日発朝鮮中央通信によると、最近、朝鮮の全般的地域で旱ばつ、高温が続き、農業に深刻な被害をもたらしているという。

 この数10日間続いた高温現象は黄海南北道、平安南北道をはじめ西海岸の平野部と北部内陸地帯で著しく、これらの地域では平均気温が30〜35度と、例年に比べ6〜9度以上高い。水田が干あがり、一部の地域では田植えを中断。またトウモロコシなどの畑作物の生育にも大きな影響が出ている。

 一方、旱ばつ現象は今年の初めから数ヵ月続いており、黄海南北道と平安南道をはじめ西海岸の穀倉地帯では雨量が例年の2〜3割となっているという。貯水池の水量は減り、一部の河川は干あがっている。5月末現在、旱ばつにより全国的に多くの田畑が作物の生育不良などの被害に見舞われている。

55人が北送還を希望/非転向長期囚、名簿初公開

 北への送還を希望する非転向長期囚の名簿が初めて公開された。南朝鮮の「非転向長期囚送還推進委員会」は9日、ソウル市のカトリック会館で記者会見を開き、非転向長期囚88人中、55人が北への送還を希望したと述べた。

 55人の内訳は90歳以上が2人、80〜89歳が10人、70〜79歳が32人、60〜69歳が10人、60歳以下が1人だった。

 推進委は「歴史的な南北頂上会談が開かれる今、分断の象徴のように残っている長期囚を送還することは、民族の和解と統一の機運を高める措置になる」と指摘。南朝鮮当局はこれ以上送還を延ばしてはならないと強調した。会見で民族和解自主統一協議会のホン・グンス共同代表は「彼らの送還は、南側が北側に施す性格のものではない。政治的な理由や条件を付けるべきではない」と語った。

民間人虐殺、米大佐がメモ/朝鮮戦争時、米当局「疑いない」

 朝鮮戦争時の米軍の民間人虐殺事件と関連して米国国防省代弁人のクレイス・キクリー海軍少将は6日、朝鮮戦争当時、米陸軍が同空軍に避難民射撃を要請したことを立証するターナー・ロジャース空軍大佐(当時)のメモを確保したことを明かし、「メモの真偽は疑いがない」と語った。このメモの存在はCBS放送が5日の放送で明かしていた。

 しかし、メモと老斤里虐殺事件との関連性は否定。「現在までの陸軍調査チームの調べでは、民間人虐殺に関連する唯一の文献はロジャース大佐のメモだけ」と語った。

 米陸軍は老斤里虐殺事件に関して、米軍による虐殺の事実は認めながらも、虐殺者数に関しては住民側の主張と開きがあり、体系的な虐殺命令も確認できない、との立場を表明している。

 一方、米国のペンシルベニア州で老斤里事件被害者の弁護活動を行っているマイケル・崔弁護士は、米国がメモの存在を認めたことを受け、クリントン大統領らに被害者との協商を求める書簡を発送したことを明らかにした。

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