山で元気!
雲取山
(2017メートル/東京都)
飛竜山
(2077メートル山梨県)
東京都の最高峰と原生林の風趣
5月3〜5日の連休を利用して、三条の湯にテントを張り、ベースキャンプとして雲取山と飛竜山に登った。高翔会第120回目の山行だ。 1日目は午後1時まで三条の湯に着き、キャンプ指定地に一番にテントを張る。3〜4時ころには大学生のグループが続々と登ってき、沢沿いはカラフルなテントで一杯。三条の湯はマニアに人気の石鹸禁止の秘湯。翌日に備えてゆっくりとつかる。 2日目は雲取山往復。東京都の最高峰、東京の山で2000メートルを超えるのはこの山だけで日本100名山の1つ。朝は8時に出発。青岩鍾乳洞分岐までは急登だったが、ブナ、ミズナラ、カツラなどの広葉樹が見事。三条ダルミまでは傾斜も緩く、徐々に高度を稼いでいく。約2時間で三条ダルミに着き一息いれる。雁ガ腹摺山の右手に富士山が遠望できた。 ここから、このコースで最もきつい急登が山頂まで続くが、一気に260余メートルの標高差を登り詰める。午前10時40分、頂上着。人気の山だけに人も多かった。360度のパノラマはあいにくのかすみで望めなかった。 雲取山避難小屋前で昼食をとり、帰りは雲取山荘経由で下山。ランプ照明で古きよき山小屋だったが、昨年10月に新築されログハウス風の立派な山小屋に一新、何とトイレも水洗だった。 三条ダルミからは行きと逆コースでテントに戻る。鉱泉湯にゆっくりつかってから、自炊の夕食を楽しんだ。 3日目は飛竜山往復。午前4時半起床、6時出発。小屋の裏手から雑木林のジグザグ道の急登が始まる。飛竜山は奥秩父の主脈から少し離れているため、一般の登山者は少ない。それだけに原生林の風趣と静かな山歩きが堪能できた。雲取山からの主脈縦走路と交わる北天のタルに約二時間で着く。その先の主脈を巻く道の随所で路面が凍り、一部には1メートル以上の残雪があり滑落しないよう注意が必要だった。 三角点のある飛竜山頂上は原生林に覆われ、南側しか展望がよくなかった。しかし曇りの前日とは違いこの日は快晴。富士山もバッチリで、遠く丹沢の山々まで遠望できたのには感動した。 帰りは逆コース。稜線ではツツジが咲き目の保養になる。三条の湯が見えるところまで下ると桜も咲いていた。2泊3日のテント泊で風呂に3回も入り、 ぜい沢」な山行だった。(京都留学同関東OB会登山クラブ「高翔会」) 都内からお祭〜後山林道〜林道終点まで車。5月4日=三条の湯〜三条ダルミ〜雲取山〜雲取山荘〜三条ダルミ〜三条の湯、歩行時間5時間35分。5月5日=三条の湯〜北天のタル〜飛竜山〜北天のタル〜三条の湯、歩行時間3時間50分 |