経営トレッド

フャイナンシャル・ブライナー


 ファイナンシャル・プランナー(FP)とは顧客の家族構成、年収、保有資産、負債、加入保険などを勘案し、最適なライフプランを提案していく資産相談スペシャリストのこと。金融ビッグバンで金融商品が多様化するなかで、その選択に悩む人が多く、また高齢化社会の到来により老後の生活資金(年金など)について不安が高まっているのと関係して最近注目されている。

 FPには金融商品、税金、不動産や住宅ローンなどに関する幅広い知識とプランニング能力が求められる。顧客の試算運用についての相談に乗り、ニーズに応えサービスを提供できるアドバイザーでなければならない。

 FPを認定する唯一の公的試験は、労働省の「金融渉外技能審査」で、1級、2級、3級の合格者について認定証が発行される。

 この試験は1987年から実施されており、受験者は年々増加。98年度には9万7000人を超えた。試験開始以来、FPの累計認定者数は7万9537人に達している。

 今年4月から本技能審査の受験資格が緩和され、従来は金融機関で働いている人に限られて来たのが、「資産に関する相談業務に従事する人」にも受験機会が拡大された。3級試験については、実務経験を持たない学生にも、機会が与えられることになった。 (尹弼錫・朝大経営学部長) 

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