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従軍慰安婦とは?


(米軍の捕虜になった朝鮮人「慰安婦」)


日本軍の性暴行の被害者/圧倒的多数が朝鮮女性

  「従軍慰安婦」とは何ですか?

  言葉通り理解するなら、軍隊に従って戦地の将兵を慰安する女性のことです。しかしこんにち問われている「慰安婦」とは、もともとその語に含まれる「愛」、「同情」、「憐(あわ)れみ」とはまったくかけ離れたものです。すなわち、軍国主義時代の日本政府と軍部が国家の政策として直接設置し管理運営した性奴隷管理制のもとで、日本軍による組織的な強かんと輪姦の被害を受けた女性たちのことを指しています。

 日本軍の「慰安所」は、今のところ1932年1月「第1次上海事変」の時、上海に派遣された日本海軍が設置したとされています。

 公文書では33年に設置された中国東北地方の軍「慰安所」で、最初の朝鮮人「慰安婦」の存在が確認されています。しかしすでに29年、慶尚南道の軍需工場で「慰安婦」生活を強いられたという証言もあります。

 「慰安婦」の総数は約20万人と推定され、その圧倒的多数が朝鮮女性だと言われています。

  「慰安婦」たちはどのような扱いを受けたのですか?

  「慰安婦」たちは、主に (1) 誘拐・ら致 (2) 看護や食事を作る仕事だとだまされ(3) 前借り金でしばられて、強制的に連行されました。

 年齢はほとんどが20歳前後の未成年者で、中には12歳の少女まで含まれていました。

 彼女たちは2、3畳の狭い部屋に押し込められ、1日20人から30人もの日本軍人を相手にしなければなりませんでした。そのため「慰安婦」たちは例外なく、性病にかかったり、体に暴行の傷を負っています。

 報酬も法外な値の衣装代や強制貯金という名目で差し引かれ、ほとんど受けとっていません。

 このような軍「慰安所」でのきつい生活のため、自殺者や病死者が絶えなかったという証言もあります。

 彼女たちの被った精神的、肉体的苦痛は現在も癒されていません。
(金大遠、研究家)

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