「同胞生活相談総合センター」
東京都下7ヵ所で相次ぎ開設
同胞に密着、生活サポート
様々な悩み解く「地域の拠点」 弁護士、医師、司法書士…同胞専門家100人スタンバイ 同胞が抱える生活上の様々な悩みに答える「同胞生活相談綜合センター」の開設が相次いでいる。4月22日から29日にかけて、総聯東京都本部管下の江戸川、中杉(中野・杉並)、足立、新宿、荒川、板橋、大田の7支部で、相談窓口業務がスタートした。「地域に密着し、同胞生活の安定と向上を目指したい」と、運営する相談員たちは、万全のサポート体制を整えて多彩な問題に対応している。 (関連記事) ◇ ◇ センターの開設は、総聯が3月1日から進めている「生活奉仕、相互扶助活動を立派に行い、総聯結成45周年を全同胞で輝かしく迎えるための運動」の一環として進められたもの。地域における同胞生活の拠点として、その名の通り、同胞の様々な相談事に総合的に対応、解決していくことを趣旨としている。 問題解決には、支部活動家や商工会役員などが当たるほか、弁護士、司法書士、税理士、社会保険労務士、医師、介護士、1級建築士など各分野の同胞有資格者がスタンバイ。専門家の目から適格にアドバイスする。7地域のセンターで活動する同胞有資格者は延べ100人以上を数える。 相談内容は、法律や税務、福祉、教育といった生活面にとどまらず、祖国訪問の手続き、冠婚葬祭、就職・結婚問題、朝鮮語講座や舞踊教室など文化・スポーツ系のサークル活動、イベントやセミナーの企画、地域情報誌の発行、同胞高齢者のためのデイハウスの運営(江戸川)など多種多彩。行政側にも積極的に働きかけ、同胞の権利擁護に努める。 このほか、支部を同胞が気軽に出入りできる場にし、支部を拠点にした地域同胞のネットワークづくりにも力を入れていく。 「センターの活動に積極的に協力し、誠心誠意、同胞の悩みを解決したい」(足立と大田の専門相談員、河正潤・司法書士)と、同胞生活のサポートに意欲満々だ。 7センター所長の抱負 【中 杉】 朴潤基所長(中杉支部委員長) 「同胞社会の世代交代が進むなか、結婚や就職など.3、4世が抱える様々な問題に対応し、生活に安心を提供したい」 杉並区高円寺南2−54−2 【新 宿】 朴石夏所長(新宿支部委員長) 「ただ座って同胞が来るのを待っているだけではない、同胞の声に誠実に耳を傾ける『動くセンター』を目指す」 新宿区歌舞伎町2−18−12 【板 橋】 権永道所長(板橋支部委員長) 「地域の同胞社会の拠点として、同胞の要求に応え、安心をサポートしたい。行政担当者にも積極的に働きかけたい」 板橋区常盤台2−2−10 【江戸川】 河秀光所長(江戸川支部委員長) 「法律相談という枠を越え、福祉問題など同胞生活全般を見る総合的なサービスセンターを目指して運営に努めたい」 江戸川区中央1−11−2 【足 立】 黄明所長(足立支部委員長) 「同胞が訪れやすいよう支部の敷居を低くし、窓口を広げることで、同胞への心からのサービスを心掛けたい」 足立区本木1−2−8 【荒 川】 李名裕所長(荒川支部委員長) 「区内在住の同胞のうち、約500人に達する65歳以上の高齢者をサポートする問題に、とくに力を入れたい」 荒川区東日暮里2−26−1 【大 田】 朴昌吉所長(大田支部委員長) 「センター開設を機に『ニュー大田支部 として再スタートした。今後も奉仕の精神で同胞の生活と権利を守っていく」 大田区千鳥町2−3−20 |