同胞の店
ジンギスカン「だるま」(札幌市中央区)
ニンニク、コチュカルたっぷりのタレ 開店と同時に満席/人気の秘訣 言わずと知れた北の名店。午後5時半の開店と同時に、店の中は炭火の煙と北海道ならではの味を楽しもうというお客さんで一杯になる。シオモニから受け継いだ特製の鉄鍋と秘伝のタレを守り続けている女将の徐廷淑さん(54)は、1954年の創業当時から46年間変わらぬ人気の秘訣であるジンギスカンへのこだわりをこう語る。 「うちのは通常と違い、タレは甘くせずニンニクとコチュカルをたっぷり入れる『朝鮮風』。その味がでしゃばってしまうモヤシはこのタレに合わないので入れず、野菜はネギとタマネギだけ。肉は(機械ではなく)手切りの生肉しか使わない。鍋は肉に直接炭火があたり、余分な脂が落ちるように穴が空いています」 肉汁が染み込んだネギと一緒にタレをからめて食べる肉はマトン独特のくさみがまったく感じられず、噛めば噛むほど甘みが口の中に広がるから不思議だ。ビールとの相性もバツグン。最後に残ったタレとほうじ茶をご飯にかけて食べる「お茶漬け」は是非ご賞味を。 ジンギスカンとはこんなにおいしいものだったのか、と目からうろこが落ちること間違いなし。 (花) 本掲載紙を持参の方にはキムチ一皿サービス。 メニュー ジンギスカン一人前(130g)700円、つけもの100円、ライス200円、生ビール500円 営業時間 平日午後5時半〜午前2時、日曜午後4時半〜午前1時。本店(札幌市中央区南5西4クリスタルビル1F、TEL 011・552・6013)は月休、支店(札幌市中央区南6西4野口ビル1F、TEL 011・533・8929)は火休。 |