すこやか情報


骨粗しょう症の原因は幼児期のカルシウム不足

 「骨粗しょう症は、決して高齢の女性だけの病気ではない。幼児期からカルシウムなどの摂取不足や運動不足が、大きな原因となっている」。この新見解は米国最大の国立医学研究機関である米国衛生研究所(米・メリーランド州)が、このほど開催された全米の骨粗しょう症の専門家会議で発表したもの。

 ハーバード大学のアン・クリバンスキ博士は、記者会見で「子供たちにも骨粗しょう症と診断されるケースが出ており、生涯を通じて起こる病気と考えられる」と語った。

 またワシントン大学のケイス・フルスカ博士は「米国で十分にカルシウムとビタミンDを摂取している子供は全体の10〜25%に過ぎない。  骨粗しょう症の 種 は子どもの時代にまかれ、その予防に一生掛かる」と結論付けた。

高齢者に共通遺伝子

 がんや動脈硬化、アルツハイマー病など高齢者に多い病気に共通に関連する遺伝子を発見した、と米国のイリノイ大研究グループが10日付の米科学アカデミー紀要に発表した。

 この遺伝子に作用する薬を開発すれば、多くの高齢者の予防に役立つという。発見されたのは、p21という遺伝子の新機能。これには細胞が損傷を受けた時、細胞分裂を止める働きのあることが知られていた。

TOP記事 健康・趣味 社  会 社会・生活