ちょっと課外授業
東京都埋蔵文化財センター
「縄文の村」で古代の生活体験
1965年代前半から始められた多摩ニュータウン区域内の埋蔵文化財調査によって、これまで発見された遺跡数は1000近くにのぼる。これは都内約5000ヵ所の実に5分の1を占める。 この地域で最も古いものとして、約5万年前の石器が発見されている。 同センターは多摩ニュータウンの一角に位置し、縄文時代中期や古代の村の風景を再現する形で、見ながらにして昔の人々の生活が分かるようになっている。 とくに人気なのがセンターに併設されている「縄文の村」。縄文時代前期前半(約6000年前)、同中期後半(約4500年前)のものなど、3棟の復元住居が建てられている。中にも入ることができるので、ぜひ訪れて、古代の人たちの生活ぶりに思いをめぐらしてみてはどうか。 4500年前に村の周辺に生えていたと考えられる樹種約50種を植え、当時の林も再現した。 展示ホールには、奈良・平安時代の人々の生活ぶりを再現した展示物や、土器などが展示されている。 (聖) 京王相模原線、小田急多摩線「多摩センター」駅下車徒歩5分。 ◇入館無料 ◇開館時間 午前9時30分〜午後5時(ただし「縄文の村」は12月から3月まで午後4時30分) ◇休館日 年末年始(12月28日〜1月4日) ◇団体見学 事前に連絡すれば、展示の解説、考古学の映画上映などが可能 ◇TEL 0423・73・5296 |