差別発言撤回、謝罪を
同胞団体・日本の市民団体、石原都知事に抗議


 「在日韓国民主統一連合」、「在日韓国民主女性会」、「在日韓国青年同盟」、「祖国統一在日韓国人学生協議会」は14日、石原慎太郎・東京都知事の差別発言に対し、連名で抗議文を送付した。また同日、都庁に対する抗議申し入れも行った。

 抗議文は、石原知事の発言は単なる暴言の域を越えたものだと指摘。知事が繰り返している「震災で『三国人』や外国人が騒じょう事件を起こす」という主張は、関東大震災の混乱のなかで「朝鮮人が毒を入れた」という流言飛語で6000人もの同胞が虐殺された歴史が、決して過去のものではないことを示す恐るべき発言だと強調した。

 さらに、後の記者会見でも謝罪せず、悪質で意図的な論理のすりかえで釈明しながら同様の主張を続ける石原知事に強く抗議し、知事が(1)9日の発言が差別・排外的な発言であったと明確に認め(2)すべての在日外国人、東京都民に対し、発言の撤回と真しな謝罪を速やかかつ公式に表明し(3)別の撤廃・人権確立のための施策を速やかに講じるよう要望した。

 一方、「北海道在日朝鮮人の人権を守る会」も17日、抗議声明を発表、送付し、石原知事に発言の撤回と謝罪を要求した。

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