読者からの便り

家庭菜園作り


野菜が大好きになった孫/権栄華 

  野菜作りを始めたきっかけは15年前、農家の休耕地の貸し出しを市の広報で見、応募、当選してからでした。3坪の畑で初めてくわを持ち土地を耕しました。

 その年の3月頃、ジヤガイモの種イモを買いました。店の人に1つのイモを2〜4分割して、切り口を下にして植えることを教えてもらいました。3ヵ月ほどで大玉のジャガイモが大量に出来、短期間でこんなに育つのかとびっくりしました。その時の感動が今日まで続いています。

 野菜作りは日々のストレスを癒してくれるだけでなく、収穫した時の喜びと、その味の美味しさにますますのめり込んでいきます。

 5年前からは草花、野菜の苗はタネを蒔いて育てています。肥料は米ヌカ、ケイフン、牛フン、油カス、モミガラなど有機肥料が主ですが、化学肥料も少し使います。農薬は白菜、キャベツの苗の小さい時、1回だけ使います。

 今の畑は3ヵ所目で、20坪あります。春はサンチュやセリ、夏はトマトやキュウリ、トウモロコシ、秋は大根、白菜、サツマイモなどと20種類ほど植えており、我が家では野菜はほとんど買いません。

 長女の子供(私の初孫)が生まれた時、離乳食は私の作った無農薬野菜を食べさせました。よちよち歩きの時からいちごやミニトマトを採り、さつまいも掘りをし、トウモロコシをもぎ取っていました。畑とともに孫の成長もビデオカメラに収めています。

 孫は5人。みんな小さい時から私の作った野菜を食べており野菜が大好きです。初孫は名古屋朝鮮初級学校6年生になりました。この孫が、「ハンメの作ったスナックエンドウは砂糖が入っているみたい」とか「キュウリ、ほうれん草が甘い」、「トウモロコシは実が柔らかく甘くて美味しい」などと嬉しいことを言ってくれます。ますます頑張れます。
(岐阜県各務原市在住 57歳)

四季折おり心身癒す/邵秀塘

 朝鮮新報の「本のプレゼント」に応募、当選して贈ってもらった「自然流家庭菜園のつくり方」を感謝しつつ読んでいます。

 家庭園芸というと、盆栽、草花、花木、野菜、果樹、観葉などが人気ではないでしょうか。

 私の自然流家庭菜園は次のようになっています。

 12坪ほどの庭の周りには松、竹、すだれ梅、椿、藤、ツツジ、レンゲのほか、甘柿、桃、柚子、キンカン、サクランボ、ナツメなどがあります。グミの木は今、黄色のかれんな花を一杯咲かせています。

 ビワの木もあります。これは昔から医師いらずと言われ、色々と活用されています。実や葉を酢か酒につけて飲んでも良く、筋肉の痛みを癒すのに良いのです。

 2坪半ほどの野菜園ではフキ、ニラ、セリ、明日菜など四季折々の野菜を植えています。とくにミツバは年中摘み取って、色々な食べ方をしています。

 もうすぐミニトマト、キュウリ、ナスの苗を植え付けます。花が咲き実のなるのが楽しみです。

 ハーブの多年草のものを数種植えて味や香りを楽しんでいます。ハーブは安眠、美肌、食欲増進、ダイエットに効果的といわれています。

 自然の生命力に注目が集まっている今、野山の草や花、木々をいかに利用するかということも大事でしょう。

 心地良い春風とともに、野菜、野草たちは成長を始め、可愛らしい芽出しや、芽吹きが見られます。鉢植えの東洋ランも数種、花をつけて見頃です。

 その優しい芽や葉、茎、花を眺めていると自然に心身が癒されます。

 野鳥も嬉しそうに飛んできては木々に止まり可愛くさえずってくれます。八穀物を与えては人間と草木、野鳥の共生の一時を楽しく過ごしています。 (神奈川県横浜市在住 74歳)

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