南北最高位級会談開催
熱烈に歓迎する
各界同胞、日本人士が談話
自主的統一への一歩 フェリス女学院大教授/武者小路公秀 南北首脳会談合意を、朝鮮の平和的・自主的統一の第一歩として歓迎する。また、共和国の多角的外交努力を完結する点でも注目すべきだ。 共和国は米国に対して一歩も引かないつばぜりあいをしながら、中国などとの友好関係強化、イタリアなど西欧諸国との外交関係樹立など周囲の国際的支持を固めているが、南北の会談はこの外交努力を完結する意味でたいへん有意義だ。 とくに日本政府は、日朝国交正常化の前提条件に固執すれば、国際的孤立を免れず、一定の前進をすることが期待される。 歴史的な出来事に 南北首脳会談の実現は94年に、すでに合意されており、その流れは脈々としてあったものだ。 北は「在韓米軍」の撤退、南は離散家族の再会と、双方に主張したいことはあるだろうが、そうした問題は乗り越えられると思う。 何よりも北東アジアの安定のためには、朝鮮半島の平和は不可欠だ。唯一、冷戦が残存している朝鮮半島が平和的に動きだしたことは、とにかく喜ぶべきことだ。大きな成果というよりは、まず会うことが先決だ。 まさに21世紀を迎える時期、朝鮮半島を取り巻く情勢も変わり、たいへん良いタイミングであり、歴史的な出来事となろう。 統一への新たな希望 南北間で南北最高位級会談を開くことについて合意したとの報に接し、小倉の同胞たちはとても喜んでおり、統一に対する新たな希望を噛み締めている。 朝鮮半島を取り巻く情勢が急変するなかで金正日総書記は、南北関係の問題を積極的に解決し、朝鮮の平和と安定、民族の安寧のための道を切り開くための英断を下した。このたびの歴史的な合意は、主席が示した祖国統一3大憲章を掲げ、その統一遺訓を実現しようという総書記の強い意志によって実現したものだと思う。 新世代の未来は明るい 10日に行われた朝鮮大学校の入学式で、このニュースを聞いた。総聯中央第1副議長は、この歴史的な日に朝鮮大学校に入学する新入生は幸福だと言ったが、本当にそうだと思う。 21世紀を目前にして南北最高位級会談が開かれることを心からうれしく思う。これは、金日成主席の遺訓を貫徹していく金正日総書記の大勇断だ。 未来は明るい。在日同胞の新世代は統一祖国に寄与していけるだろう。彼らがその力を備えた有能な人材に育ってくれるよう願う。 |