投    稿

花と野菜共存の自然菜園  金薫仙


 朝鮮新報の「本のプレゼント」で紹介される本のなかで、とくに野菜づくりの本は関心を持って読んでいます。

 私は「福岡県嘉穂郡稲築町山野…」に住みます。住所のごとく稲、穂、山、野ありの田舎で、土地は肥沃です。

 家の前には遠賀川が流れ、裏にはボタ山があります。半径500メートル以内には田んぼ、野原、河川敷があり、今は菜の花が一面、絨毯のように咲き誇っています。私の自然菜園です。

 山菜が豊富で、日々の食卓を飾る「おかず」も十分に賄えるほどです。

 ここ2、3日の我が家のおかずを紹介します。

 のびるのテンジャンクッ(朝鮮風味噌汁)、ふきのとうのてんぷら、つくしの卵とじ、セリのチョジャン和え、ミツバのおひたし、あさつき(三月ネギ)のチヂム(朝鮮風お好み焼き)、菜の花のキムチ……。

 自宅の庭には、知り合いの1世同胞から貰った三月ネギと宿根草(しゅっこんそう)のマリンスノーとパンジーがサチュとともに仲良く植わっています。

 三月ねぎの球を植えていたのに宿根草のマリンスノーが勝手に芽を出しました。パンジーの隙間にワケもなくサチュの種を蒔いていたら芽が出てきたのです。

 花と野菜の共存です。

 私の家庭菜園、ガーデニングは自由気まま。

 それに合わせて野菜と花も区画もなく、自由気ままに好き勝手に咲き、仲良く育っているようです。(福岡県在住 54歳)

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