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パソコンで収入格差


 電通総研が昨年末に行った調査によると、パソコンの精通度によって年収や役職に格差が生じている。

 調査の対象は、首都圏の15〜59歳の男女それぞれ350人。パソコンの精通度に関する質問への回答を数値化して5段階に分類、役職や給与を比較した。

 その結果、最も精通している層は32%以上が管理職に就いているが、最も下の層は1.6%。対象者のうち、正社員として勤務している人の平均年収も前者が739万円、後者が610万円と大きな開きがあったという。

 労働省の賃金構造基本統計調査でも、30代後半以降の情報サービス産業の中途採用賃金が、全産業より10〜30万円前後も多いとのデータが示されている。

 こうした傾向をとらえ、米国で問題化しているデジタル・デバイド(情報格差)の日本での進行を、警戒する声も出ている。

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