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健康作りの数値目標/厚生省が新長期計画
厚生省は3月31日、2010年までの長期的な健康づくり計画「健康日本21」を決定、54項目の具体的な数値目標を設定し、公衆衛生審議会に報告した。がんや脳卒中、心臓病など日本人の死因の約6割を占める生活習慣病を予防するのが狙い。 肥満対策では、児童や生徒の肥満者の割合を現状の10.7%から7%以下に、20〜60代の男性では24.3%を15%以下に減少させるとしている。 運動を促すための指標として、1日の歩数を設定している。成人は現在の、男性8202歩、女性7282歩をそれぞれ約1000歩増やす。とくに70歳以上は約1300歩増やすことを目指す。 飲酒の面では、多量に飲酒する人(1日にビール中瓶で3本以上、日本酒なら3合以上)の割合を男性で4.1%から3.2%以下に、女性で0.3%を0.2%以下に減少させる。 たばこ対策は「未成年者の喫煙をゼロにする」「公共の場所や職場での分煙実施率を100%にする」などを目標として設定した。当初は「成人喫煙率とたばこ消費量を半減させる」との目標を打ち出したが、自民党の一部や業界団体の反対で断念した。 |