入学・入園シーズン
子供の健康チェック
生活習慣のリズムを 慢性の病気は主治医、教師と相談 入学・入園のシーズン。子どもたちが集団生活に入るに際し、ぜひ健康チェックをしておくことを勧めたい。 睡眠は生活リズムの基本。不規則な睡眠は、集団生活に様々な問題を生じさせる。登校・登園前、少なくとも1時間は余裕を持って起床できるように、夜就寝することが大事。 睡眠のリズムは体のホルモン、自律神経のリズムにも影響する。規則正しくぐっすり眠れば、成長ホルモンは十分に出る。 睡眠不足は自律神経系に影響し、午前中の活動を抑える。その結果、不登校の予備軍を作り出す。規則正しい睡眠は、日常生活をスムーズに過ごすために必要だ。 食事は、当然のことだが3食きちんと食べることが基本である。 食事は栄養面のみならず、家族との交流の場としても大切だ。 朝、1人で子どもが食事をする「孤食」は、正常な精神活動を妨げる。 また集団生活において食事は社交の場でもあるので、しつけとして、みんなと楽しく食べられるマナーを身につけさせることが大切である。 まだまだおねしょをする子、うんちが出なくて便秘気味な子どもと、排便・排尿に関して心配している人も多いだろう。 集団生活での注意点をかかりつけ医に相談するのもよい。 虫歯予防の歯磨き、食中毒、風邪などの予防としての手洗いの習慣もチェックしよう。 喘息(ぜんそく)、アトピー性皮膚炎、心臓病、肝臓病、神経の病気など慢性の病気がある子どもは学校・園生活で注意することをかかりつけ医に相談し、校医、教師との連携がうまく行くようにしておこう。 とくに学校・園で痙攣発作、喘息発作などが起こったときの対処法を指示してもらうことは重要である。 これら病気の常備薬もかかりつけ医、校医、学校・園との連携が重要だ。 集団生活では、家庭生活以上に病気に感染しやすい。子どもを病気から守るためにも、予防できるものはしておきたい。麻疹、風疹など多くの定期予防接種は7歳6ヵ月までにするようになっている。 母子健康手帳を見て、忘れているものがないかどうかをチェックしよう。 また、任意接種のおたふく風邪、水ぼうそうなどは接種するかどうか、かかりつけ医と相談しよう。(東京都医師会監修、ヘルス通信社発行の「健やかTOKYO」第59号参照) |