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胞障害者が年金訴訟

洋太平洋チャンピオン、洪昌守も出場
朝・日親善ボクシングトリプルマッチ― 高級部、大学、一般の3部門で

本人女性の里帰り再開、「行方不明者」調査も/朝・日赤十字会談で確認

高人民会議4月4日に開催

外務省副相と軍縮問題討議

芋5トンを朝鮮に、米団体、りんごの木1万本も


同胞障害者が年金訴訟

 無年金状態の在日同胞障害者70人が15日、日本政府や京都府を相手取り、障害基礎年金不支給決定処分の取り消しと総額1億7500万円の損害賠償を求める訴訟を、京都地方裁判所に起こした。

 年金制度の国籍条項は1982年から撤廃されたが、当時20歳以上の同胞障害者(1962年1月1日以前に出生)と73歳以上の同胞高齢者(26年4月1日以前に出生)は除外され、いまだ無年金状態のまま放置されている。

 聴覚障害を持つ原告の1人は「80歳になる母親の面倒も見ないといけない。『聞こえないから危ない』と言われ、仕事もない。年金がないことを誰も理解してくれず本当に苦しい」と訴える。

東洋太平洋チャンピオン、洪昌守も出場
朝・日親善ボクシングトリプルマッチ― 高級部、大学、一般の3部門で


 朝・日親善ボクシングトリプルマッチ(主催=在日本朝鮮人ボクシング協会)が12日、東京・北区の東京朝鮮中高級学校ボクシング室で開かれた。エキシビジョンマッチとして行われた一般部門では、東京朝高ボクシング部出身の東洋太平洋スーパーフライ級チャンピオン、洪昌守(25、金沢ジム)が出場。日本フライ級6位の枡田貴久を圧倒し、会場を沸かせた。

 高級部部門では朝高選抜(東京、大阪)と習志野高との間で5試合が行われ、3−2で朝高選抜が勝利。大学部門では、朝鮮大学校ボクシング部を中心に日本の大学でボクシング部に所属する同胞選手も加わった在日朝鮮大学生選抜が帝京大に1−4で敗れた。

 試合後、東京朝高ボクシング部後援会からガウンとトランクスを贈られた洪は「まずは5月に行われる2回目の防衛戦に勝ち、8月に予定された世界タイトルマッチに挑みたい」と語った。

日本人女性の里帰り再開、「行方不明者」調査も/朝・日赤十字会談で確認

 朝・日両国が互いに関心を持つ人道問題を解決するための朝・日赤十字会談が13日、北京で開かれ、朝鮮赤十字会代表団(団長=許海竜副委員長)、日本赤十字社代表団(団長=近衛忠W副社長)、双方の政府関係者が参加した。

 双方は、昨年12月21日に行われた朝・日赤十字会談の共同発表文に従い、第3回在朝日本人女性の故郷訪問を4月5日に実施することを確認。朝鮮側は、日本側から依頼された「行方不明者」調査を開始し、仮に発見した場合は適切な措置を取ると伝える一方、45年以前に行方不明になった朝鮮人の安否調査を日本側に依頼した。日本側はこれを受理し、日本政府が7日に国連・世界食糧計画経由で朝鮮側に10万トンの食糧支援を実施すると発表したことを伝えた。(朝鮮通信)

最高人民会議4月4日に開催

 15日の朝鮮中央通信によると、朝鮮の最高人民会議常任委員会は14日、社会主義憲法110条に基づいて、最高人民会議第10期第3回会議を4月4日、平壌で招集するとの政令を発表した。(朝鮮通信)

ロ外務省副相と軍縮問題討議

 外信によると、このほどロシア外務省のケオルギ・マメドフ副相がモスクワ在住のパク・ウィチュン朝鮮大使と会談し、軍縮問題と対弾道ミサイル条約(ABM条約、1972年に当時のソ連と米国が締結)の順守条件による戦略的安全維持の問題、戦略武器の削減問題などを討議した。

 イタル・タス通信は、2月に行われたロシアのイーゴリ・イワノフ外相の朝鮮訪問を受け、会談で国際および国内の問題が論議されたと伝えた。【平壌支局】

種芋5トンを朝鮮に、米団体、りんごの木1万本も

 報道によると、米国の国際救護団体「モシコ・インターナショナル」は、14日、食糧不足の一助にと、5トンの種芋とリンゴの木1万本を朝鮮に送ると発表した。ボーイングの貨物機で送る計画で、米国の民間航機が朝鮮に直行するのは2度目と言われている。

 朝鮮側は、支援を受ける1万本のリンゴの木で平壌の南方にリンゴ農場を造るという。

 また、21日には、オレゴン州が派遣する農業使節団が平壌を訪問し、朝鮮の当局者と農業の協力問題を協議する予定だ。オレゴン州と朝鮮は、姉妹都市関係を結ぶ問題を討議中で、今年の1月には国連駐在朝鮮代表部の李衡哲大使が、「モシコ・インターナショナル」の招待で同州を訪れている。

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