秋の行楽シーズン

思い出のシーンを美しい映像に

失敗しないビデオ撮影


 運動会に遠足、旅行に登山…秋は行楽シーズン。思い出に残るワンシーンはビデオやカメラに収めておきたいところだ。そこで、総聯映画製作所と本社写真部に協力してもらい、ビデオで失敗しない方法、風景写真の上手な撮り方についてまとめた。

何を撮るか 目標定めよう

 近頃、朝鮮学校の運動会でも、ホームビデオ片手にわが子の姿を追いかけるアボジたちの姿が増えてきた。でも、いざ映像を見ると、ブレてたり、ピンぼけだったり。子供の走る姿を撮ったつもりが、運動場の白線だけが写ってたなんて、笑えない経験をした人もいるだろう。そこで、失敗しないビデオ撮影の方法。

 まず、事前に準備を怠らないことが重要なポイントだ。バッテリーは必ず前日に充電を。テープもセットしておく。できれば予備を持っていった方が良い。

 一番の問題はブレだ。最近の機械は高性能だからといって過信してはならない。自分は動かしていないつもりでも、手ぶれは必ず起きるもの。近頃のカメラは軽くて小さいのが売りだが、軽ければ軽いほどブレは起こりやすい。

 ブレを防ぐには三脚にカメラをたてて撮るのが一番だ。そのためには、アボジたちは誰よりも早く起きて場所の確保に励んでほしい。出遅れたアボジは脚立を持って走ろう。そうすれば、後ろになっても頭1つ上に立つことができる。あえて三脚を持たずに手持ちで撮りたいという人は、両脇を締めて落ち着いて撮ることを心がけてほしい。

 ちなみに、わが子の姿が小さくしか写らないからといって、ズームを多用するのは禁物。ズームを使うと安定しないので、よりブレが激しくなるからだ。

 逆光にも注意する。基本的には太陽を背に被写体を写さないことだ。

 撮らない時にはまめに電源を切ることも大切だ。よくある失敗にテープの回しっ放しがある。帰って映像を見ると、15分間ウーロン茶だけが写ってたなんてことも。巻き戻し機能を使えば回避できるが、電源をまめに切ることは、バッテリー節約のためにも不可欠である。

 ビデオを撮る際には、何を撮るかという目標物を定めることが大切だ。運動会の場合だと、広い運動場、わが子の活躍する姿、家族で楽しく弁当を食べている姿、の順で撮るという具合だ。その意味できちんとしたシナリオを描いていくことが必要だ。

 最近のカメラは高性能なのである程度きれいには写る。だが撮るのはあなた自身だということを忘れないでほしい。

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