カメラで風景撮るには

じっくり観察し被写体絞る
心で撮る こと心がけて


50o前後のレンズ
ISO50、ISO100のポジフィルムで

 風景写真をうまく撮るには、まず周到な準備が欠かせない。機材はもちろん、写真のテーマ、撮影地や天候の情報などを事前にリサーチしておくことが必要だ。

 撮影地に着いたら、すぐにカメラのファインダーをのぞこうとせず、まずはじっくりと風景を観察しよう。撮影地にはたくさんの被写体があり、1つの被写体にもたくさんの撮り方がある。ち密に観察することで、被写体をいくつかに絞り込む。ファインダーをのぞくのはそれからだ。

 次に、ファインダーを見ながら、左右にカメラを移動し、被写体が一番よく見える所を見つけ、カメラポジションを決める。その場所でカメラを上下に移動し、カメラアングルを選択する。被写体を見上げるか見下ろすかによって写真の出来も違ってくる。

 ファインダーをのぞいて画面を作るのがフレーミング。@邪魔な物をフレームから外すAシンプルにフレーミングするBフレームの外側を想像させる――というのが三原則だ。

 どんな被写体の場合にも言えることだが、写真を撮る際にはカメラの構え方が重要だ。左手でカメラを額やほおに押し付け、両脇を締めて持つ。風景写真の場合、三脚は必需品だ。

 フィルムはISO100かISO50のリバーサルフィルム(ポジフィルム)が望ましい。ネガフィルムよりポジフィルムの方がきれいにプリントできる。

 風景写真初心者の場合、レンズは50ミリ前後の物を使うと良い。人間の視覚とほぼ同じなので、肉眼で見た感覚とほとんどずれがないからだ。

 とにかく、自分がピンと来た風景、きれいだと思った風景を撮影する。

 カメラという機械を通して撮るが、心で撮っていることを心掛けてほしいものだ。

日本語版TOPページ

 

会談の関連記事