南北高位級政治会談を提案/平壌で共和国政府・政党・団体連合会議
共和国政府・政党・団体連合会議が3日、平壌で行われ、最高人民会議常任委員会の朴成哲名誉副委員長をはじめ政府、政党、団体の代表が参加した。会議では、民族の自主と大団結で祖国統一の新たな局面を開くことが討議され、今年下半期に南北高位級政治会談を開催することを南朝鮮当局に提案した。また「大統領」金大中をはじめ南の当局と政党、団体、各界人士150人に送る手紙が採択され、同日、板門店を通じて南側に手渡された。(朝鮮通信)
南の各界人士150人に手紙
会議では、朝鮮労働党中央委員会の金容淳書記が報告した。
金書記は報告で、北と南の当局と内外の政党、団体が今年を「民族の自主と大団結の年」に定め、祖国統一3大原則を忠実に履行し、1日も早く当局会談を含む南北間の幅広い対話を行うための当面の対策を提起した。
そして、そのためには、共和国に反対する外勢との「共助」を破棄して合同軍事演習を中止し、「国家保安法」を撤廃、統一愛国団体と人士が統一運動を行う自由を保障すべきだと語り、これらの先行事項が今年上半期中に解決されたうえで、下半期に南北高位級政治会談を開催することを南当局に提案した。
金書記は、会談では北と南が祖国統一3大原則を再確認して署名した南北合意書を履行するための対策が基本議題になるべきであり、共和国が久しい前から提起してきた協力・交流問題、離散した家族や親戚の苦痛を癒す問題など、南北関係の当面の問題も協議できると指摘。南当局はこの提案に背を向けたり、わい曲して受け入れようとする習性を捨てるべきであり、熟考して包括的に研究し、実践をもって誠実に受け入れるべきだと強調した。
会議では、朝鮮社会民主党中央委員会の金永大委員長、崔基龍教育相、朝鮮職業総同盟中央委員会の廉順吉委員長、祖国統一汎民族連合北側本部の朴泰華副議長が討論した。
会議で採択された「南朝鮮当局と内外の政党、団体および各界人士に送る手紙」は3日午後4時、板門店を通じて南側に手渡された。北側は南側赤十字社総裁に、当局と政党、団体、各界人士150人に正確に伝達するよう依頼した。
新たな画期的な重大提議/労働新聞
労働新聞5日付は、共和国政府・政党・団体連合会議で、当局会談を含む南北間対話に関する重大な提議がなされたことについて論評、次のように述べた。
同族を孤立・圧殺するための米日との「共助」は、最大の売国行為である。南当局者は外勢と「共助」するのではなく、同族と手を結んで民族の運命を切り開くべきだ。会議が今年を「民族の自主と大団結の年」に定め、全民族の力と知恵を集めて統一大行進を行うことを提起した趣旨も、まさしくここにある。
南当局が掲げる「対北包容政策」は、祖国統一3大原則の理念に反する反北対決政策である。3大原則を拒否することは、それに基づいて作られた南北合意書のすべての条項を無視する行為だ。3大原則に基づいてのみ、合意書の履行も民族の和解と統一も可能だ。南当局者は提案に背を向けたり、我田引水してわい曲したりせず、誠実に受け入れるべきだ。
南の各界団体・個人との接触強化/民和協第2回総会
民族和解協議会(民和協)第2回総会が4日、平壌で開かれ、金永大会長、副会長、委員らが参加した。
共和国政府・政党・団体連合会議の決定を貫徹するための対策が討議され、昨年6月の結成以降、民和協の活動で得た成果を総括。南朝鮮の政界、学界、言論界、宗教界など各界の団体、個人との接触、対話を幅広く実現していくと強調した。