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「高校無償化」 愛媛出身朝高生がアピール 「憲法25条」テーマに集会

壇上で発言する金春華さん

 2月20日、愛媛県松山市の愛媛県美術館講堂で、「『活かそう憲法25条』5・3愛媛憲法集会プレ集会」が開かれ、介護従事者、在愛媛被爆者、大学教授、弁護士など市民ら約80人が参加した。

 「日本国憲法25条」は、人間としてふさわしい生活を送る「生存権」を明文化したもの。貧困や不況が社会問題視される中、年金生活者や労働組合員など10人が報告する中、同市出身で広島朝鮮初中高級学校高級部3年の金春華さんが、朝鮮学校への「高校無償化」適用除外について発言し、「民族の言葉や文化を学びたいだけなのに、なぜ日本政府は差別するのか理解できない」と強調した。

 同集会に朝鮮学校生徒が登場して発言するのは初めて。朝高所在地ではない同市でも、四国朝鮮初中級学校卒業生が高級部に進学する事実は周知のことであり、この地域にとっても「高校無償化」問題は他人事ではない。これまで 総連活動家はじめ同胞たちがこの問題で各界の日本人にアピールし、四国初中の呂東珍校長は愛媛大学でも講演したが、現役朝高生の生の声を聴衆に届けると、会場は大いに沸いた。

 集会では、予定にはなかった内閣総理大臣への要請を決定。「朝鮮学校に通う子どもたちを差別することは、教育を受ける権利にかかわる憲法14条の法の下の平等原則に明白に違反している。そればかりか国際人権規約・人種差別撤廃条約・子どもの権利条約にも違反しており、この差別を正当化する根拠はまったく存在しない。この差別は、内閣総理大臣か文部科学大臣の一存で解決できる問題である。よって、早急に朝鮮学校における高校生にも無償化の実現を強く要求する」との内容が盛り込まれた。【四国初中】

「高校無償化」 広島朝高生がアピール 「民族の言葉や文化学びたい」

[朝鮮新報 2011.3.11]