東京大空襲66周年朝鮮人犠牲者追悼会 事実明かす活動を |
120余人が参加
東京大空襲66周年朝鮮人犠牲者追悼会(主催=東京大空襲朝鮮人犠牲者を追悼する会)が5日、東京都墨田区の東京都慰霊堂で行われ、同胞や日本人120余人が参加し、犠牲者を追悼した。追悼会には、総連中央の朴久好副議長兼権利福祉委員会委員長と陳吉相副委員長、総連東京都本部の黄明委員長が参列した。 東京朝鮮人強制連行真相調査団によると、1945年3月の東京大空襲時、米軍による空襲で「東京の3分の1」が焼かれ、10万人以上が犠牲になった。朝鮮人は4万1千余人が被災し、そのうち1万余人が犠牲になったと言われている。調査団が05年に納骨された遺骨の名簿や遺骨箱から朝鮮人の名前を見つけた。遺骨は身元が判明したものもあるが、合葬などによって見分けがつかない状態のままのものも残っている。身元不明や引き取り手のない遺骨は納骨堂に安置されている。 追悼会では参加者全員が黙とうを捧げたあと、国平寺住持の尹碧巖師が読経した。 つづいて、東京都議会の馬場裕子議員、中野区議会の江口済三郎議員があいさつし、日本キリスト教団の東海林勤牧師が感話を、社民党の福島瑞穂党首と民主党の初鹿明博衆院議院のメッセージが紹介された。また、平壌から朝鮮日本軍「慰安婦」および強制連行被害者問題対策委員会の追悼文、ソウルから抗日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者等支援委員会の追悼辞が代読された。 東京朝鮮中高級学校中級部の生徒が追悼歌を歌ったあと、参加者全員が献花と焼香を行い、「追悼する会」の西澤清代表が謝辞を述べた。 追悼会の後、東京調査団の李一満・朝鮮側事務局長は、大阪、名古屋をはじめとする日本の主要都市での空襲で数知れない朝鮮人が犠牲になったとし、そのような事実をしっかりと掘り起こしていくことが今後の課題だと述べた。また、同胞が日本市民と力を合わせ、空襲を受けた軍需産業のあった各地方で資料を集め、真相を追求していく研究会のような組織を、一日も早く立ち上げていくことが肝要であると語った。(李東浩) [朝鮮新報 2011.3.15] |