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「無償化除外反対」作品集発行 日本と在日同胞の詩・歌人たちが参加

 日本人と在日同胞の詩・歌人が手がけた選集「朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー」が1日、出版された。これと関連して18日、詩・歌人たちが、京都市の京都国際交流会館で記者会見を開いた。会見には、「アンソロジー」呼びかけ人である詩人の河津聖恵さんをはじめ、寺岡良信さん、淺川肇さん、にしもとめぐみさんが出席した。

 「高校無償化」からの朝鮮学校除外に反対する詩・歌人たちは、さる4月にもリーフレットを発刊、文科省にも2度要請に赴いた。

 会見に出席した詩・歌人たちは、アンソロジー出版の経緯、民族差別や排他主義が顕在化している日本社会の危機的状況などについて述べた。席上、寺岡さんは、「在日の子どもたちが母国語を学ぶ権利を守らなければならない」と訴えた。

 河津さんは、「言葉による暴力と民族差別意識に危機感を抱くすべての人たちに『アンソロジー』を読んでもらいたい」と呼びかけた。

「朝鮮学校無償化除外反外アンソロジー」 歪んだ日本社会 に歯止めを

 「高校無償化」からの朝鮮人学校除外問題をきっかけにあらわになった日本の民族差別、排他主義の風潮に懸念を示し、大勢の人たちが反対の声を上げている。

 1日、日本と在日同胞の詩・歌人たちによる選集「朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー」(A5版、312ページ)が発行された。今回のアンソロジーは、4月に刊行されたリーフレット「朝鮮学校無償化除外反対−言葉を紡ぐ者は訴えます」に続く第2弾。テーマは、「朝鮮学校排除反対」、また「他者に対する憎悪犯罪への反対の意思表示」「言葉による暴力への反対の意思表示」である。

 詩や短歌と根を同じくする「うた」には「うったえる力」があるという。総勢79人、20〜80代の日朝の詩・歌人たちが「うた」の力で朝鮮学校差別反対を唱えた。それぞれが「無償化」除外問題に対し、多角的多次元的に向き合い綴っている。

 日本の詩・歌人たちは、他者を排除し横暴に振るまうことが黙認されている日本社会の現状を危惧し警鐘を鳴らした。在日同胞の詩・歌人たちは、無慈悲な差別に抗し日本語による作品を発表した。日本の人々に熱い心で連帯を呼びかけ民族の誇りを力強く訴えた。

 

 頒価=1000円(京都朝鮮中高級学校の16人の生徒による作品集付き、数に限りあり)

■申し込み先■

 @Eメール=kiyoe51803291@kib.biglobe.ne.jp (届け先、冊数を明記)
 A郵便振替=00970-1-126241足立聖恵(アダチキヨエ)(届け先を明記の上、上記金額の冊数分を送金)

(文−姜裕香、写真−文光善記者)

アンソロジー制作を呼びかけた 河津聖恵さん

初めて日本語で詩を書いた 許玉汝さん

[朝鮮新報 2010.8.24]