「高校無償化」 朝鮮学校関係者 文科省大臣などに請願書 |
「『無償化』除外、鳩山政権の理念を否定」
朝鮮学校を「高校無償化」制度の対象から除外しないことを求め2月26日、全国朝鮮高級学校学校校長会代表の慎吉雄・東京朝鮮中高級学校校長と各地の朝鮮学校に子どもを送る保護者5人が、川端達夫文部科学大臣、民主党の小沢一郎幹事長にあてた請願書を民主党の広野ただし副幹事長(幹事長室文部科学省担当)に提出した。これには民主党の生方幸夫副幹事長、総連中央の活動家が同行した。 請願書は、政治や外交上の思惑で朝鮮高級学校だけを高校無償化の対象から外そうとすることは、「高校無償化」の理念や趣旨に真っ向から反するものであり、新たに深刻な差別を生むことになると指摘した。 また、これは、鳩山政権が掲げる「友愛」と「弱者救済」の精神や何人にも学ぶ権利を保障するとした民主党の教育政策を自ら否定することになるとしながら、朝鮮高級学校を無償化の対象から除外しないことを求めた。 請願の場では、茨城朝鮮初中高級学校保護者の韓今淑、李慶姫さん、東京朝鮮中高級学校保護者の厳広子、金明珠さん、千葉朝鮮初中級学校保護者の康静恵さんらがそれぞれ発言した。 保護者らは、「無償化」制度の適用は単なる金銭的な問題ではなく、朝鮮学校の存在そのものが認められるかどうかの問題だとしながら、在日朝鮮人がこれまで経験してきた差別体験を子どもたちにも強いるようなことがあってはならないと訴えた。 慎吉雄校長は、文科省関係者や民主党議員らが朝鮮学校を訪問して運営実態を了解し、学生の「生の声」を聞くよう提起した。 広野副幹事長は、政治は大人の問題であり子どもたちには関係のないことだと述べた。 「高校無償化」 除外はおかしい 日本の識者の声 「なんとも情けない」 「高校無償化」 京都の文化人らが首相と文部科学相あてに要望書 [朝鮮新報 2010.3.3] |