〈人民生活第1主義−3〉 「高品質」へのこだわり |
基礎食品の生産拡大をめざす 今年に入って、沙里院基礎食品工場(黄海北道)で生産された食用油と醤油、味噌をはじめとする高品質の基礎食品が黄海北道の各食料品店を通じて供給されている。 住民の間では「黄海北道のチャン(醤油、味噌などの発酵調味料の総称)の味が一番だよ」という声が上がっている。 基礎食品とは、醤油、味噌、食用油など人びとの食生活に欠かすことのできない食品を指す。
全国に数ある基礎食品工場では人民生活の向上に向けて、これら食品の品質を改良し生産量を増やすための取り組みが行われている。 沙里院基礎食品工場では現在、数十種類を生産している。 2003年、国家投資による設備現代化を機に、同工場の製品の質は飛躍的に向上したという。 今年、工場では過去の実績に基づいて食用油と醤油、味噌の種類を30余種に増やすという新たな目標を立てた。関係者は大豆油、唐辛子油、大豆醤油、ごま醤油、山椒味噌、いんげん味噌、青とうがらし味噌など種類はいくらでも増やせるという。 現在は品種拡大のための原料を確保する作業に力を注いでいる。 原料として利用しているのは、黄海北道で生産された農産物だ。道人民委員会が原料の供給を専門に担当し保障するシステムが確立されている。 しかし行政機関に頼るだけで自ら原料の問題に関心を払わなければ、より高い生産目標を達成できないというのが工場の経営幹部の観点だ。昨年、全国を襲った大雨による水害で黄海北道地域の農産物も莫大な被害を受けた。 工場では、いかなる条件や環境の下でも基礎食品に必要な原料を確保するためにさまざまな対策を講じたという。 「黄海北道の稲作地帯に適した原料、山間地帯の性質に適した原料を最大限に活用すれば、さまざまな種類の基礎食品を多く作り出せる」とリ・チャンヨプ支配人は話す。 工場では原料確保のために、道内の16の市、郡の協同農場へ季節ごとに人員を派遣する一方、独自に牧場も運営している。 同工場の製品は、朝鮮科学技術総連盟が主催する全国基礎食品工場の品質コンテストで毎年高い評価を受けていることでも有名だ。昨年は総合評価で1位を獲得した。 「高品質を保つ技術はすでに確立した」とリ支配人。「われわれの使命は人びとにより豊かな食生活を提供すること。今年は、従業員たちが一致協力して製品の種類を大幅に増やすために努力していく」と決意を語った。【平壌支局】 [朝鮮新報 2008.2.27] |