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〈8.15民族大祝典〉 北当局代表団諮問委員 崔成益内閣参事に聞く

 【平壌発=姜イルク記者】自主、平和、統一のための8.15民族大祝典(8.15民族大祝典、14〜17日、ソウル)に北側当局代表団諮問委員として参加した崔成益内閣参事(朝鮮赤十字会中央委員会副委員長)に、大祝典の意義、北南関係の展望などについて聞いた。

古い観念と慣習打破を

8.15民族大祝典でのスポーツ娯楽競技

−8.15民族大祝典の意義は。

 平壌での6.15統一大祝典に続いて当局、民間代表が参加して行われた今回の大祝典は、わが民族同士手を固く握り合い、必ずや統一を成就させようとの同胞たちの確固たる意志を誇示した祝祭だった。

 60回目の8.15解放節は、単純にその意味を刻むに止まらず、この日から始まった分断の歴史に終止符を打とうとの、「分断の8.15」を「統一の8.15」に変えようとの互いの意志を示した。

 8.15民族統一大祝典では、団結した民族の真の姿を誇示した。とくに、当局が祖国統一の道のりで意志をともにし、歩みをともにしたといえる。

 かつては、対決の相手でしかなかった南当局が和解と協力、統一の相手となったことを、今回の大祝典は再び実証した。われわれはこのことをたいへん重視している。

 われわれは今回、南側当局代表も統一大行進の隊列に加わり、確固たる自主平和統一の意志を表明したことを評価している。

−南の国立墓地、顕忠院訪問など、北の積極的な行動が反響を巻き起こしたが。

 北側当局代表団の金己男団長と北側準備委員会の安京浩団長をはじめ当局、民間の代表が歴史上初めて、顕忠院を訪れた。西大門刑務所や南の国会を訪れたのも初めてだ。

 とくに、顕忠院訪問には、一時的な痛みを経てでも6.15共同宣言の徹底的な履行のために、旧態から抜け出て古い観念と慣習をなくし、新たに前進しようとの意味が込められている。

 反目と対決の過去をきれいに清算し、旧態から抜け出るためには、いつかは通らねばならない道であり、誰かが最初に行動を起こさねばならない。

 全同胞がより固く、より熱く手を握り、和解と協力の新時代を開く重要な契機になったと信じる。

−この訪問について異議を唱える向きもあるが。

 この訪問に対しては、南、海外のすべての代表が歓迎した。翌日の南の新聞を見たが、ほとんどが1面扱いだった。

 われわれの訪問に難癖をつける声があったのは確かだが、このような声は北南関係を解決しようとの立場ではなく、対決観念から抜け出ることができずに慨嘆するもので、一部の声にすぎない。

北南関係を高い段階に

−今後の北南関係の行方は。

 思想対決と旧態から抜け出すべきものは、南側にも多い。

 南では米、南朝鮮軍の合同軍事演習が始まるが、これが北南関係に否定的影響を及ぼすのは言うまでもない。良好に発展する北南関係とその雰囲気に合わせて、当然中止されねばならない。

 米国は朝鮮の統一を望まず、機会あるごとにブレーキをかけてきた。

 こういう時こそ北と南、海外が、わが民族同士手を固く握り合い連帯していかねばならない。

 昨年7月から北南関係は凍結状態にあったが、南側がわが民族同士力を合わせて6.15共同宣言を履行する意志を示したことで、平壌での6.15統一大祝典への当局代表招請につながった。

 金正日総書記は6月17日、鄭東泳・統一部長官と会見。この席で、北南関係発展のための原則を明らかにし、懸案問題に対する明快な解明を与えた。その後、北南関係は新たな流れに乗って発展しており、その流れの中で顕忠院訪問も実現した。

 この流れは誰も止めることはできない。

 6者会談で示したわれわれの正当な主張は実現されるべきだ。6者会談はそのまま行われるし、北南関係は誰が何と言おうと発展させていく。統一はわが民族同士でするものだ。

 旧態から抜け出、新世紀の6.15時代の要求に合わせて北南関係をより高い段階に引き上げようというのが、われわれの確固たる立場だ。

〈本紙記者ルポ〉 様変わりした南社会 和解、団結新たな段階に

[朝鮮新報 2005.8.25]