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最高人民会議第11期第3回会議 内閣の課題と国家予算を討議、決定

 朝鮮最高人民会議第11期第3回会議が11日、平壌の万寿台議事堂で開かれ、金正日総書記をはじめ党、国家、軍隊の幹部、最高人民会議代議員が参加した。

 会議では、@内閣の04年の活動状況と05年の課題についてA04年国家予算執行の決算と05年国家予算についてB組織問題について討議された。

 会議では、第1議案に対する報告を内閣総理の朴奉珠代議員が行った。

 朴総理は、われわれは、国防工業の発展に大きな力を入れて国の防衛力を鉄壁のごとく固め、自衛的軍事力を経済的に確固と裏打ちしていくと強調した。また、今年の中心課題は、食糧問題を決定的に解決し、人民経済の改造、近代化を力強く推し進めながら、すでに築き上げた強固な生産土台に依拠して全般的工業生産を一段と高い水準で活性化していくことだと述べながら、各部門別の具体的な課題について述べた。

 一方、昨年度の成果にも言及。KEDOによる重油供給が中断された中で、自力で電力工業をもり立て、電力の生産を2002年に比べ1.5倍増やしたと指摘した。また、電力増産に伴い、採掘工業、機械工業をはじめ人民経済各部門の生産が活性化されたと述べながら、昨年に鉄鉱石は88%、マグネサイト塊鉱は86%、鉛および亜鉛は14%、工作機械は12%生産を伸ばしたのをはじめ工業部門の主要指標の生産量を著しく増やしたと指摘。とくに、茂山鉱山連合企業所は前年に比べ鉄精鉱の生産を1.9倍増やしたと強調した。

 第2議案に対する報告を財政相の文一峰代議員が行った。

 文財政相は、今年の国家歳入は昨年に比べて15.1%の成長が見込まれると強調し、国家歳出総額の15.9%を国防費にあてるなど、各部門別の予算案について報告した。また、今年も総聯の民主的民族教育事業の発展のため、在日同胞の子女に多額の教育援助費と奨学金を送ることになると述べた。

 会議では、最高人民会議決定「内閣活動報告と04年国家予算執行の決算を承認することについて」、最高人民会議法令「2005年国家予算について」を採択、最高人民会議常任委員会の書記長に崔永林代議員、最高人民会議常任委員会委員に朝鮮農業勤労者同盟委員長の康昌旭代議員を代議員全員の賛成で補選した。(朝鮮通信)

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〈最高人民会議での報告〉 内閣の04年活動と05年課題

[朝鮮新報 2005.4.16]