〈最高人民会議での報告〉 内閣の04年活動と05年課題 |
最高人民会議第11期第3回会議で、総理の朴奉珠代議員が行なった第1議案「朝鮮民主主義人民共和国内閣の2004年の活動状況と2005年の課題について」の報告要旨を2回に分けて紹介する。(2回目は22日号に掲載)
内閣は昨年、党が示した先軍時代の経済建設路線に従って電力、石炭、金属工業と鉄道運輸を決定的にもり立て、軽工業、農業をはじめ人民経済各部門の生産活性化に中心を置いて経済組織活動を行った。 これと同時に、現代科学技術に基づく人民経済の改造および近代化を力強く推し進めつつ、社会主義経済管理方法を朝鮮式に完成するための積極的な対策を講じた。 昨年、電力工業の発展に優先的な力を入れて火力発電所の設備の補修と水力発電所の構造物補修、整備、新しい発電所の建設を力強く推し進めることにより、国防工業の電力需要を優先的に保障しつつ、人民経済の各部門に電力を供給できるようにし、短期間に電力生産を画期的に増やせる確固たる保証をもたらした。 米国は、自分らが補償することになっている重油の供給までも中断して卑劣に策動したが、われわれは自力で電力工業をもり立て、電力の生産を2002年に比べ1.5倍増やして自立経済の威力を誇示し、敵のいかなる経済封鎖策動も先軍朝鮮には通じないということをはっきり示した。 内閣は、電力の増産に応じて採掘工業、機械工業をはじめ人民経済各部門の生産を活性化していくよう経済の作戦と指揮を綿密に行い、昨年に鉄鉱石は88%、マグネサイト塊鉱は86%、鉛および亜鉛は14%、工作機械は12%生産を伸ばしたのをはじめ工業部門の主要指標の生産量を著しく増やした。 とくに、茂山鉱山連合企業所の労働者階級は前年に比べ鉄精鉱の生産を1.9倍増やして、人民経済の主要部門をもり立てるうえで大きく寄与した。 昨年、国家投資の多くの比重を工場、企業所の設備の補修と改造、近代化、新しい能力の造成に振り向けて基幹工業の物質的、技術的土台を拡大、強化するうえで前進を遂げた。 党の賢明な指導のもと、亀城工作機械工場が近代的に改造され、楽元機械連合企業所、煕川工作機械工場をはじめ機械工場と3月26日工場の改造および近代化において大きな成果が収められた。 剣徳鉱業連合企業所と11月8日鉱山、殷栗鉱山と利原鉱山など主要鉱山と端川製錬所、文坪製錬所をはじめ製錬所の補修および改造が成功裏に行われ、生産正常化の軌道に確固と乗ることになった。 朝鮮労働党の高い対外的権威と精力的な指導によって、大安親善ガラス工場の建設が力強く推し進められたことでガラス工業発展の確固たる保証がもたらされた。 全国各地のシリカリチート・レンガ工場の生産能力が2倍に増えたのをはじめ、建材工業の物質的、技術的土台がいっそう強化され、化学工業、電子工業の技術改造と逓信の近代化が急速に進ちょくした。 昨年、茂山地区で大規模の鉄鉱石埋蔵地を新たに探査し、城鋼(城津製鋼連合企業所)の模範に習って主体的な製鉄法と無煙炭によるマグネシアクリンカー生産技術を新しく開発、導入したのは、わが国の工業の自立的土台をさらに強固にした貴い成果である。 党の農業革命方針を貫徹する過程に二毛作、ジャガイモ農業で立派な経験が創造され、白馬−鉄山水路工事と金城干拓地地区内工事、耕地整理事業が成功裏に行われ、各種の先進営農法と能率の高い農業機械が研究、開発された。 とくに、人民軍で創造された豆の作付けの経験を全国に一般化するたたかいが力強く繰り広げられ、豆の生産量が前年に比べて3倍以上伸びたし、多収穫品種の新しい畑作物種子が解決されて畑作の構造を根本的に改善することができる土台が築かれ、近代的なジャガイモ・サツマイモ加工拠点の建設が積極的に進ちょくした。 水産部門では、栽培漁業を発展させる党の方針に従って、東海地区の各水産拠点に人工培養場を新設し、資源増殖場を拡張して栽培漁業の土台をしっかり築いた。 軽工業部門で寧辺絹織工場と多くの布生産拠点の生産工程が補強され、製靴の新しい生産ラインが導入されたのをはじめ多くの軽工業工場が改造、近代化されたことにより、人民生活の向上において転換を起こすことのできる強固な土台が築かれた。 昨年、国土管理事業の改善、強化に多額の資金を振り向けた結果、全国的に8万7000余ヘクタールの山林が造成され、主な道路の建設と舗装工事が成功裏に推し進められ、100余キロの河川堤防の建設、大補修、61万2000余立方メートルの浚渫が行われ、国土の面ぼうを一新させるうえで大きな前進が遂げられた。 今年、われわれが経済活動においてとらえていくべき中心課題は、党の構想と意図とおりに食糧問題、食の問題を決定的に解決し、新世紀の要求にふさわしく人民経済の改造、近代化を力強く推し進めながら、すでに築き上げた強固な生産土台に依拠して全般的工業生産を一段と高い水準で活性化していくことである。 今年、社会主義経済建設の主要戦線は農業部門である。 われわれは、農業生産に国のすべての力量を総集中、総動員して党の農業革命方針を貫徹することにより、今年の穀物生産目標を必ず達成しなければならない。 農業部門では、党の種子革命方針の貫徹で収めた成果に基づいて、多収穫品種の種子を大々的に導入し、二毛作方針、ジャガイモ農業革命方針、豆農業に力を入れる方針を貫徹すべきである。 これとともに、穀物作付面積を増やし、良質の土補酸肥料(フミン酸肥料のこと)と堆肥をより多く生産して田畑の地力を高め、単位当たりの穀物収獲高を決定的に増やすべきである。 発展する現実の要求に即して、朝鮮式の農業指導体系をしっかりとらえてその優位性を引き続き高く発揮させ、先進営農法と新たに開発された農業機械を積極的に導入、一般化して、農業の科学化水準を一段と引き上げるべきである。 省、中央機関と道人民委員会は、農業に関する問題をまず解決して他のことを行う原則を守り、今年の営農物資供給課題を無条件定められた期日に遂行し、農村に対する労力的、物質的支援を実質的に行うべきである。 われわれは今年、人民経済を改造、近代化する活動を力強く推し進めつつ、人民経済の先行部門に引き続き大きな力を入れて燃料、動力、鉄鋼材問題と輸送問題を解決して、それに基づいて全般的工業生産での新たな高揚を起こすであろう。 党の遠大な構想に体して今後数年間に、工場、企業所を最新設備で更新することを重要な経済戦略の一つとして掲げ、その実現をめざすたたかいを集中的に繰り広げるべきである。 すべての部門、すべての単位は、緊要かつ実利の大きな対象から近代的科学技術に基づいて一つ一つ改造し、この事業を自立的経済構造を改善、完成し、生産をもり立てる活動と密接に結びつけて大胆かつ革新的に行うべきである。 今年、経済建設において革命的大高揚を起こすためのキーポイントは、電力、石炭、金属工業部門と鉄道輸送を一段階高い水準に引き上げることである。 電力、石炭、金属工業と鉄道運輸部門が革命的大高揚の先頭に立って進むにつれ、全般的基幹工業部門において新たな生産的高揚を起こすべきである。 採取工業部門では剣徳鉱業連合企業所と端川製錬所の改造、近代化を推し進めて電気亜鉛生産を1.4倍に増やし、国産の石炭によるマグネシアクリンカー生産を4.2倍に伸ばして軽焼マグネシア、電気溶融マグネシアクリンカーなど、需要の高い製品の生産を積極的に増やすべきである。 11月8日鉱山、恵山青年鉱山、上農鉱山をはじめ重要鉱山の生産を高い水準で正常化し、貴金属、希有金属、非金属鉱山をより多く開発すべきである。 機械工業部門では、亀城工作機械工場、楽元機械連合企業所、竜城機械連合企業所など重要機械工場の生産を正常化し、工作機械生産は1.5倍、発電機生産は4倍に増やして機械製品の質を改善し、ジブクレーンをはじめ近代的な機械設備を積極的に開発すべきである。 党の遠大な構想を体して、楽元機械連合企業所シン・ポヒャン鋳鉄職場の鋳物工程を新世紀の標準になるよう近代化し、すべての機械工場で鋳鋼と鋳物、鍛造工程のような素材生産工程を改造していくべきである。 化学工業部門では、現存の生産土台を効果的に利用して窒素肥料の生産を1.2倍に増やす一方、新しい石炭ガス化によるアンモニア生産工程を導入して今後数年間に、化学肥料に対する需要を国内で満たすようにし、南興青年化学連合企業所の炭酸ソーダ生産能力拡張工事を早期に終え、製塩の工業化を実現すべきである。 建設建材工業部門では、新世紀、朝中友好の象徴である大安親善ガラス工場の建設を最高の水準で完工し、セメント工場をフル稼働させて生産を1.2倍に増やしながら石材をはじめさまざまな建材生産拠点をバランス良く整えて仕上げ建材の国産化を実現する一方、建設部門で立ち遅れた在来式の湿式工法をなくして軽量部材による乾式工法に転換するための物質的、技術的準備を整えていくべきである。 国の全般的軽工業工場の改造、近代化を力強く推し進めつつ、原料、資材の調達対策を徹底的に立てて各種の良質の一般消費財が量産されるようにし、意義深い各祝日を迎え、全国が賑わうようにすべきである。 変化した環境に合わせて、対外経済活動を積極的に展開し、わが国に豊かな原料資源に依拠して需要の高い2次、3次加工製品の質を世界的水準に引き上げて対外市場を積極的に開拓し、先進科学技術を受け入れる方向で他国との経済協力活動を実質的に行うべきである。 今年、基本建設に力を集中して先軍時代の記念碑的建造物を最高の水準で建てることにより、党創立60周年を輝かすことに寄与すべきである。 今年、われわれに提起されている膨大な課題を成功裏に遂行するためには、国の全般的経済活動に対する内閣の組織執行者的機能と役割を決定的に高めるべきである。 われわれは、国のすべての経済活動を内閣に集中させることにした党の意図を体して、経済活動を主動的に作戦して綿密に組織、展開し、国家的な経済指導管理体系を整然と樹立して中央集権的指導と傘下単位の創意性を正しく融合させていくべきである。 経済部門の幹部は、人民に対する献身的服務精神をもって奇抜な着想と名案、綿密な対策を立てることのできる多才多能な実力家、一旦始めたことは決着をつける頑強な組織力と執行力を有した先軍時代の真の活動家になるべきである。 われわれに提起されている課題は膨大であるが、偉大な党の賢明な指導があり、革命の首脳部のまわりに一枚岩のごとく結集した党と軍隊、人民の一心団結があり、自立的民族経済の強固な土台がある限り、わが人民は社会主義強盛大国の高峰を必ずや占領するであろう。(朝鮮通信) [朝鮮新報 2005.4.16] |