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朝鮮大学校学園祭2005 「朝・日大学生のつながり重視」

 「朝大キャンパスに未来を描こう!」というテーマのもと、朝鮮大学校学園祭2005が5、6の両日行われ、5000余人の同胞と日本人が訪れた。今年は朝・日大学生による友好と親善をモチーフにさまざまなイベントが催された。(文=安愛麗・李東浩、写真=盧琴順記者)

友好ネットワーク結成

朝鮮大学校学園祭2005には5000余人の同胞、日本市民らが訪れた

 6日、朝・日大学生友好ネットワーク結成セレモニー」が催された。セレモニーでは、ネットワーク結成に向けて朝大生と東大、早稲田、津田塾大など日本の学生が推進してきた「朝・日親善プロジェクト」の活動経緯を共同準備委員が報告。スタディキャンプ、フィールドワーク、定例学習会などの学術交流、東京都文化財に指定された玉川上水、グリーンロードの自然を守る「KJC(小平−上水クリーンズ=Korea-Japan Community)」活動、朝・日の青年学生が歌う「FRENDSHIP SONG」プロジェクトなどの文化交流を通じて朝・日大学生間の友好と連帯が深まったと指摘した。

 また、目標人数を超える1万4508人ものネットワーク賛同者を得たことも報告された。

 朝青朝大委員会の朴昌植委員長と日本の大学生代表は「輝かしい未来を築くため私たちが今こそ出会い、手をとりあって新しい道を切り開いていこう」と呼びかけ、「朝・日大学生友好ネットワーク」の結成を宣言した。

多彩な「学園祭」

特設ステージでの公演に拍手を送る観客ら

 特設ステージでのオープニングセレモニーで朴昌植委員長は祖国解放60周年、総聯結成50周年の節目の年にこれからの輝かしい同胞社会を描き、朝・日関係の輝かしい未来を表現しようという未来図について言及。「共に真の共生社会、輝かしい未来を築いていくために手と手をとりあい歩んでいこう」と強調した。

 つづいて、ステージでは朝大の「軽音楽団」によるライブ、各学部の特色を生かした紹介、テコンドー部と空手部による演武、吹奏楽部公演、華やかな民族衣装に身を包んだ学生たちによる朝・日親善パレード、「ハナ(一つ)」の言葉にかけて朝・日友好の雰囲気を盛り上げる歌などの総合芸術公演などが催された。

 一方、各学部による売店をはじめプラネタリウム、ビデオ上映(朝鮮の子、ハッキョ、Our planet TV枝川作品集2005、朝日青年友情計画、朝大生活編DVD)などが催されたほか、朝鮮自然博物館と歴史博物館も開放され、研究棟廊下、図書館前などでの各種展示会も好評だった。

 そのほかにもソロクト裁判(ハンセン病補償法の対象に含まれるかが争われた裁判、南朝鮮のソロクト更生園側が敗訴)の公正な判断を求める署名運動、枝川土地問題に関する募金活動、同胞福祉に関するアンケート、朝・日大学生による共同研究展示なども参加者の目を引いた。

 また康成銀朝大教授による特別講演、朝・日大学生によるシンポジウム、文学歴史学部2年生らによる朝大ファイル、劇団「アランサムセ」による演劇、今年で3回目となる朝・日大学生ボクシング交流試合なども催された。

現実的なテーマ設定

学術ステージでの名賞受賞者と朝大学長(左から3番目)

 学園祭に先立ち、「未来開拓学術ステージ−21世紀同胞社会のために」が行われた。各分科(▼在日同胞と統一祖国▼在日同胞と民族▼在日同胞と権利)には、「優秀な論文が多数提出された」(張炳泰学長)。学術ステージ開幕のあいさつで朴点石副学長は、提出論文が在日同胞の運命問題、根本問題から祖国統一、朝・日国交正常化問題まで現実的なテーマ設定であったと指摘。梁泰準さん(朝大政治経済学部4年)の「日本政府の過去清算からみる『個人請求権放棄』論について」が最優秀論文賞(在日本朝鮮人総聯合会中央常任委員会授与)に輝き、記念の盾と副賞が授与された。受賞後、梁さんは「民族教育に感謝したい。これからも朝大生として学業を通じ同胞社会に貢献していきたい」と決意を語った。

 また、金亜紀(朝大政治経済学部4年)、金千恵(朝大教育学部3年)、音楽サークルTUTTIに携わる学生(報告=夫秀浩、朝大教育学部3年)らが朝鮮大学校、在日本朝鮮青年同盟中央常任委員会、在日本朝鮮青年商工会中央常任幹事会論文賞をそれぞれ受賞し、記念の盾と副賞が授与された。

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朝鮮大学校学園祭2005 朝・日学生、生徒らの声

[朝鮮新報 2005.11.8]