top_rogo.gif (16396 bytes)

留学同京都主催 同胞学生らアウシュビッツ・ポーランドで研修

過去清算の重要性学ぶ

収容所棟の間にある通称「死の壁」。初期にはここでポーランド人らの政治犯を銃殺していた

 留学同京都が主催する「アウシュビッツ・ポーランド研修旅行」が2月17日から23日にかけて行われた。参加者は全部で13人。

 ポーランド、アウシュビッツを実際に訪れ、人類史上最も悲惨な行為であると言われるナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺の歴史とその実態に直接触れる旅となった。それによって、「人間の尊厳」とは何か、「人道に対する罪」とは何かについて深く考え、過去の歴史を清算することの意味とその重要性について学ぶのが目的だった。

 旅行期間を通して、国立アウシュビッツ・ビルケナウ博物館唯一の日本人ガイドである中谷剛さんに同行してもらい、アウシュビッツだけではなくポーランド国内のさまざまな歴史遺産や文化遺産を訪れた。

 4日目にはアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所跡およびアウシュビッツ博物館を訪れ、中谷さんのガイドのもと、博物館及びかつての囚人棟やガス室、死体焼却炉の跡などを訪れた。

 博物館には大虐殺の歴史を伝える写真とともに、収容者から集められた毛髪とそれを基に作られた毛布、収容者から没収されたかばんや靴、衣類、虐殺に使用された毒ガス「チクロンB」の空き缶などがそのまま展示されており、参加者たちは歴史の残酷さと悲惨さを目の当たりにした。

 旅行期間を通して、アウシュビッツだけでなく、首都ワルシャワやクラクフの市街、歴史博物館、ワルシャワ蜂起記念碑、ユダヤ人ゲットー慰霊碑など、ポーランドの歴史を伝える史跡や、ポーランドが生んだ音楽家・ショパンの心臓が安置されている聖十字架教会、「黒いマドンナ」で有名なヤスナ・グラ修道院など、ポーランドにある有名な文化遺産なども訪れた。

参加学生の感想文

[朝鮮新報 2005.3.12]