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実力つけ希望校に!−進学塾「NARAE」開校

 「勉強はここで習え!」「できる子≠謔閾わかる子≠育てる!」−東京・十条にこのほど開校した進学塾「NARAE(ナレ=朝鮮語ではばたけという意味)学院」(学院長=金哲煥、理事長=金京愛・女性同盟中央委員、竃日物産副社長)は、近隣の東京中高生徒および同校学区管下の中級部生徒を対象にした同胞のための進学塾だ。「朝高卒業生の8割以上が朝鮮大学校をはじめ日本の大学、専門学校などに進学しており、彼らがより良い環境でしっかりした実力を身につけ、希望校に入学できるようサポートするのが目的。民族的誇りを維持しつつ、日本に永住するための『真の生きる力』を蓄え、在日同胞社会はもちろん、日本社会や世界にはばたく人材に育ってほしい」と、金学院長(52)は言う。体験入塾(要予約)、割引制度も実施している。(羅基哲記者)

JR十条駅から徒歩1分の所にある「NARAE学院」

 日本社会の中で在日同胞の地位が少しずつ向上するにつれ、自らの夢と希望を実現しようと、朝高生らの進学率も高まっている。東京の場合、全体の8割以上に上る。そして進学のために塾に通ったり、家庭教師から学んで、大学を受験する生徒も増えている。

 「日本の大手の塾の場合、できる子≠育てるケースがほとんどだが、わがナレ学院は、できる≠セけを求めるのではなく、子どもたちに『わかる』楽しさを教え、自らが考え、難問を解いていく真の力∞生きる力≠追求していく。つまり子どもたちの可能性を引き出すことに重点を置いている」(南暢洙事務長) 

 科目は質向上のため数個に絞り、スタッフも民族教育に精通した講師などがそろっている。

 数学の講師は、元朝高教員で日本の塾講師を務める金政培さん(47)と朝鮮大学校大学院生で東京都立大学大学院生の張成建さん(23)。英語と日本語は、上智大学を卒業し英語の通訳をしている日本人(男性、28)と朝鮮大学校大学院生の余良華さん(24)。また英会話のための外国人講師による授業も予定している。論文は、元朝高教員で現在会社役員の李守寅さん(42)が担当。

 英語と日本語を教える日本人講師は、「言語の楽しさ、おもしろさを伝えたい。またこれが朝鮮学校のレベルアップにつながれば」と語る。

 ひとつの授業は4人までの少人数制。「各々のレベルに合わせて授業を進められ、個人指導が可能。大勢より質問もしやすい。それに講師の目が届く。進学についての相談日はもちろん、定期的に行われる模擬テストを通じて、志望校を絞り込んでいきたい」と南事務長は言う。

授業はレベル別に4人までの少人数で行われる

 コースは、好きな科目を伸ばし、苦手な科目を克服する単科(週1回、英語か数学、月1万2000円)、受験に必須の2科目を徹底的に強化する基本(週2回、英語と数学、同2万円)、基本の英語と数学に国語あるいは理科科目、論文のいずれかを追加した3科(週3回、2万8000円)の各コースがある。受講料は日本の塾と比べて安い。また、基本および3科コースの受講生を対象にした、受験のためのプラスαコース(週2回、プラス9000円)も(コース内容については相談可)。

 講義は1回80分で、学校生活やサークル活動を考慮し、月曜から金曜までの@16時20分A17時45分B19時10分C20時35分から選択できる。

 入学金=2万円、教材費=年間2万(プラスαコースは2万5000円)。3月末までの入学については、入学金は半額、授業料は1割引。新入生および「朝鮮新報を見た」方は4月末まで対応。またその他の各種割引制度もあり。米ロサンゼルス、シアトル、オーストラリアへの春・夏短期および長期留学のあっ旋も行っている。なお留学担当アシスタントとして、米シアトルにあるベルビューコムニティ大学に留学経験のある゙蘭喜さん(21)がサポートしてくれる。

 「NARAE学院」=〒114―0034東京都北区上十条2―22―16 TEL 03・5963・3786、FAX 03・5963・3785、ホームページ=http://www.narae.jp

体験ふまえ親身に−英語・日本語講師の余良華さん

 日本の塾だと、日本人講師が同胞の子の立場を理解できないのが現実。一人で悩むことも少なくない。

 私は、そんな子どもたちの現状、また朝高時代の体験を踏まえて、生徒の立場に立って親身に教えていきたい。とくに、最小限の期間で最大の効果が上げられるよう、個人の能力アップを図っていくつもりだ。

 一人でも多くの後輩たちが夢と希望を実現できるようサポートしていきます。

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[朝鮮新報 2003.3.4]