京都・西陣同胞生活綜合センター竣工 |
京都・西陣同胞生活綜合センターの竣工式が2日、現地で行われ、総聯京都府本部の金禎文委員長、同センターの金鐘現所長(総聯西陣支部委員長)、建設委員会の南昌志委員長(西陣商工会会長)をはじめ地域同胞らが参加した。また竣工祝賀会および2003年新春の集いが近隣の立命館大学国際ミュージアムで催され、同胞ら250人が参加した。(羅基哲記者) 建設委員会は昨年1月、地域同胞ら18人で発足。築40年の老朽化した旧西陣会館の全面改修ではなく、多方面にわたる地域のニーズと同胞のさらなる飛躍を実現するために新たな建物の建設を決意。朝鮮人西陣織物工業協同組合の協力で92坪の敷地を確保(借地)し、2階建ての建物(延66坪)を建設した。 1階は、同胞高齢者、障害者ケアーとしてデイサービス「ハナマダン洛北」を開設(4月予定)し、2階は総聯支部、朝青、女性同盟、商工会の事務所として使用する。デイサービスの開始と関連し、センター所長および朝青支部総務部長は昨年、ホームヘルパーの資格を取得した。 金所長は、「ウリハッキョ、民族性、同胞らの権利と生活を守る同胞の同胞による同胞のための組織、真の同胞センターにしていきたい」と語る。 なお竣工式では建設委員長をはじめ総聯支部、分会を代表し李重緕x部副委員長、1世を代表し金鳳永顧問、朝青を代表し尹正広さん、女性同盟を代表し申玉姫支部委員長、京都朝鮮第3初級学校児童を代表し河真華さんがテープカットを行った。また祝賀会には府議会、京都市市議会議員らが来賓として参加。祝辞を述べた小林あきろう市議会議員は、「お互い厳しい状況にあるが、本来の友好ができるようがんばっていきたい。高齢者の年金問題など国が(在日朝鮮人に対して)改めるべきことについては、その実現のために地域からも国に求めていきたい」と語った。 4月からデイサービス 同胞高齢者、障害者ケアーとして4月開設予定のデイサービス「ハナマダン洛北」は、NPO法人京都在日コリアン生活センター「エルファ」の3号店としを開設される。西陣同胞生活綜合センター側では、所長と朝青活動家がホームヘルパーの資格を取得、運営に直接かかわるほか、食事や送迎など利用者の便宜も図る。 西陣商工会理事長の王承権さん(44)は、「同胞社会を築き発展させてきた1世を大切にすることはとてもいいこと。高齢化がいっそう進むこの地域での新たな試みは、2世、3世らに目上の人を敬うというよい影響を与えるだろう。1世の問題はわれわれの問題でもある」と言い、開設の意義について強調する。 玄順責ハルモ二(76)は、「対象者がいれば紹介し、積極的に活用したい」と大きな期待をのぞかせていた。 (関連記事) [朝鮮新報 2003.2.6] |