私の趣味―アイスホッケー

氷上の格闘技に燃える

大阪・生野区 梁義正さん(33)


 大阪市生野区在住の梁義正さん(33)の趣味は、アイスホッケー。大学卒業後に観た、青春映画「栄光のエンブレム」がきっかけだった。さっそくスケートリンクに電話をかけ、見学へ。日本でアイスホッケーが始まったのは今から70年以上も前のことだが、施設や防具が特殊なためマイナーなスポーツとなっていた。「それでも関東の方では盛んなんですがねぇ…」と、梁さん。

 氷の上を滑るアイスホッケーは、陸を走るよりスピードがぐっと増す。「そのスピード感が魅力的なんですよ」。身長180センチの巨漢。大学時代はラグビー部に所属した。アイスホッケーは氷上の格闘技とも言われる過激なスポーツ。試合は3つのピリオドからなり、各ピリオドは正味20分、各ピリオドの間には15分の休憩時間が設けられている。

 ヘルメット、フェイスマスク、グローブ、レッグガード(すね当て)、プロテクター入りパンツ、エルボーパッドなどの用具を身につけて、スティックを持っていざ出陣。硬質ゴムで作られたパック(厚さ2.54センチ、直径7.62センチ、重さ156〜170グラム)を長さ152センチのスティックでゴールに入れて、得点を競う。1チームが一度にプレーできるのは、最大でキーパーを含めて6人、キーパーを除く5人がセットを1分間隔位でどんどん交代していく。

 梁さんのポジションはライトウィング。要するに、点数を取るのが彼の役目。全速力で走っては体当たり。「雰囲気的に熱くなれるスポーツなんです」と梁さんはいう。殴る、蹴るの延長線上で、見ていて「そりゃーないしょ」と思うほどの暴力をふるうと反則。でも、それ以外は何でもあり…。

 「体当たりは結構好きかも。得点は良くしてる方だと思いますよ」と、にこり。元ラガーマンの闘争心が掻き立てられるのか。

 スケートリンクの使用は一般客が帰った後、夜の11時からだという。梁さんは週1、2回ここで汗を流している。夢は、子供をアイスホッケーの選手に育てること。「はじめはウリナラ(共和国)の選手にしようと思ったんですが、今はやっぱり統一チームの選手になってもらいたい。息子はまだ2歳やけれど」。

 息子がアイスホッケーを始めるなら、毎日送り迎えをしてやりたい、と、子供に託す夢を熱く語っていた。(金潤順記者)

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