「アンニョン、チングヤ!」
南朝鮮児童、東京朝鮮第1初中を訪問
「南北コリアと日本のともだちの絵画展」に参加する南朝鮮の児童が絵画展に先立ち13日、東京・荒川区の東京朝鮮第1初中級学校(呉伯根校長)を訪問した。この日同校を訪れたのは、ソウル市内と近郊に住む8〜13歳までの児童9人。同絵画展主催団体のひとつである南朝鮮のNGO「南北オリニオッケドンム」のメンバーだ。同団体は、「北と南の子どもたちが仲良く肩を組んで友達になれるように」(チョ・ヒョン共同代表)と96年に発足、キャンプをはじめさまざまな行事を通じて北への理解を深めたり、食糧や薬品の支援などボランティア活動を行ってきた。
台東区内の日本学校を訪問後、午前11時40分に同校を訪れた一行は、出迎えた第1初中の児童たちにもみくちゃにされながら校内に入った。玄関に設置された「訪問を歓迎します」と書かれた看板に「これって私たちのこと?」と感激した様子。呉校長の案内のもと、初級部1年生から6年生までの授業を参観した。 一行は各教室に入るたび、「アンニョン、チングヤ!(こんにちは、親友のみなさん)」とあいさつ。同校児童たちに拍手で迎えられながら、教科書や制服、ウリマルでの授業など、初めて目の当たりにする民族教育の現場を興味しんしんに参観した。 音楽室では、初級部6年生が木琴を中心にした器楽演奏「馬は早く走る」を披露。一行も、北の子どもたちと1日も早く会えることを願う自分たちの思いをこめた歌、「行ってみたい」の合唱で応えた。また「われらの願い」も合唱した。 参観後は、同校オモニ会が準備したピビンバを食べ、舞踊部の朝鮮舞踊も観賞した。その後は「オッケドンム」側の希望により、図書室で子どもたち同士の座談会が行われた。 「(在日朝鮮学生少年芸術団の)公演にあなたも出演したの?」「南北統一サッカーはみんなで応援したわ」――そのほか、日本の俳優や南のドラマなど共通の話題で盛り上がっていたソン・ドンウンさん(12、京畿道)は「言葉が通じるので安心した。話題も合うし、とても楽しい。来年もまた来たい」とEメールのアドレスを交換し合っていた。 |