名古屋で第1回李美南舞踊研究会発表会
躍動感あふれる華麗な舞
2000年4月に設立された同舞踊研究会の講師は、在日朝鮮舞踊界の第1線で活躍してきた共和国人民俳優、元金剛山歌劇団舞踊家の李美南さん。現役を退いた後、東海地方でも朝鮮舞踊を専門的に学びたいという同胞らの熱い要望に応えて講師を引きうけた。「この2年間はまず、朝鮮舞踊の基礎を磨くのに専念してきた」と李さんはいう。 李さんは「バレエやフラメンコのように、多くの人々が朝鮮舞踊を親しんでほしい」と願っている。今回舞台に上がった「牧童と乙女」は1950年代・崔承喜按舞による作品。「太鼓の舞」は60年代・洪貞花按舞によるもの。これら朝鮮生まれの舞踊作品や音楽、衣装などは、語らずして朝・日友好や祖国統一を呼びかけるものともいえよう。 教室には岐阜や三重など遠方からくるレッスン生も数人いる。康香織さん(中3)は鈴鹿から片道2時間の道のりを通っている。母親の康英子さんは「学校が終わって名古屋まで2時間、舞踊の練習を終えて家に着くのは夜の11時頃。もちろん心配もあるが、娘が苦ともせず頑張っているので見守ってあげたい」と話す。今は名古屋の学父母がレッスン日は泊めてくれるそうだ。 「朝鮮舞踊の専門家に指導を受けたい!」という同胞たちの願いは、同胞自らの手でかなえられた。朝鮮学校の舞踊舞指導教員や学生、児童、主婦など、ここで学んだ研究生たちが幅広く活躍する日もそう遠くはないだろう。(金潤順記者) |