金正日国防委員長のロシア極東地域訪問に関する詳報


 【平壌発朝鮮中央通信=朝鮮通信】金正日国防委員長のロシア極東地域訪問に関する次のような詳報が26日、発表された。

 朝鮮民主主義人民共和国国防委員会の金正日委員長は2002年8月20日から24日まで、ロシア連邦の極東地域を訪問した。

 国防委員会委員の金永春・朝鮮人民軍総参謀長、国防委員会の延亨黙委員、朝鮮労働党の金容淳書記、姜錫柱第1外務次官、国家計画委員会の朴南基委員長、金容三鉄道相、朝鮮労働党の張成沢、朱奎昌の両第1副部長が随行した。

 ロシア連邦のウラジーミル・V・プーチン大統領と極東地域の人民は、伝統的な朝露友好関係をさらに強化発展させるため1年ぶりに再びロシアを訪問した金正日国防委員長を熱烈に歓迎し、手厚く歓待した。

 金正日国防委員長はウラジーミル・V・プーチン大統領とウラジオストクであたたかく対面して会談を行い、大統領全権代表と辺境長官ら中央と地方の多くの指導幹部たちと友好的な談話を行った。

 友好的でうちとけた雰囲気のなかで行われた両国指導者の対面と会談では、国内情勢に対する通報が交わされ、朝ロ友好協力関係をさらに拡大、発展させ、共通の関心事となる重大な国際問題に対する意見が真しに討議され、討議されたすべての問題で見解の一致を見た。

 両国の指導者は、長い歴史を有している伝統的な朝ロ友好協力関係をさらに強化発展させることが両国人民の念願と根本利益に符合するばかりでなく、アジアと世界の平和と安定に重大な寄与をするということについて一様に認めた。

 対面と会談では、朝ロ友好を新たな段階へ発展させることは両国人民の一致した念願であるとし、2000年に平壌で調印された朝ロ共同宣言と2001年にモスクワで調印された朝ロモスクワ宣言、そして朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦間の友好善隣協力条約の精神に基づいて、東北アジアと全世界での平和と安定、両国の繁栄と平等な互恵的協力をなし遂げる友好関係を拡大、発展させる決意を再度表明した。

 プーチン大統領は金正日国防委員長の極東地域訪問を熱烈に歓迎し、幅広く、深みをもって行われた今回の訪問は両国の相互理解と信頼、友好と協力をさらに増進させ、朝ロ友好関係を新世紀の要請に即して発展させるうえで重要な意義をもつと強調した。

 対面と会談では、社会的進歩と発展をめざす両国人民のたたかいに対する相互の支持と連帯が表明された。

 両国の指導者は、各分野にわたる双務的協力をいっそう強化発展させ、とくに朝鮮半島の鉄道とシベリア横断鉄道を連結する問題をはじめ一連の経済協力に関する問題を真しに討議し、りっぱな結実をみた。

 対面と会談では、国際問題に対する幅広い意見が交わされ、双方の共同努力で世界の平和と安定、正義の新世界構造の形成に積極的に寄与する意志が表明された。

 金正日国防委員長は今回、ウラジオストクでのプーチン大統領との歴史的な対面を通じて親交をさらに厚くし、朝ロ友好のきずなをいっそう強化した。

 金正日国防委員長は、5日間にかけてロシア極東地域の多くの都市を訪問し、いたる所でロシア人民の真心こもる熱烈な歓迎を受けた。

 金正日国防委員長が極東地域を訪問する全期間、K・B・プリコフスキー極東連邦管区駐在大統領全権代表とA・G・カルロフ駐朝ロシア大使など中央と地方の幹部らが同行した。

 金正日国防委員長はまず、北方に位置している青春都市、コムソモリスクナアムーレ市を訪問した。

 市の指導幹部と市民は、遠くの同市を訪れた金正日国防委員長を誠心誠意手厚く歓待した。

 金正日国防委員長は、市の責任幹部たちの案内でガガーリン記念コムソモリスクナアムーレ航空機製造工場、アムール造船所、シャルゴル児童キャンプ場を参観し、同市が誠意をこめて催した昼食会と宴会に出席し、特別に準備した子供たちの異彩を放つ公演を鑑賞した。

 金正日国防委員長は22日、ハバロフスク市を訪問した。

 金日成主席が数回訪れ、昨年は金正日国防委員長が訪れた忘れられない追憶を抱いているハバロフスク市民は、格別な親近感をもって金正日国防委員長をあつく迎えた。

 金正日国防委員長は、市の責任幹部たちに親切に案内されながら化学製薬工場、有限株式会社アムール・ケーブル、ロシア正教寺院を参観し、ウォロチャエフ師団を訪問し、ハバロフスク辺境行政府と極東軍管区司令官が催した盛大な昼食会と宴会に招待された。

 金正日国防委員長は、23、24の両日にわたって太平洋沿岸の港湾都市、ウラジオストク市を訪問した。

 沿海辺境と市の責任幹部、ウラジオストク市民は、朝ロ友好の強化発展のため深い関心を払っている金正日国防委員長に崇高な敬意を表し、熱狂的に歓迎した。

 金正日国防委員長は、ウラジオストクの貿易港と商業センターのイグナット、ウラド・フレブ・パン工場を参観し、太平洋艦隊軍艦アドミラル・パンテレエフ号を訪問し、辺境行政府と市が催した昼食会と朝食会に招待された。

 金正日国防委員長は、広大な極東地域の各地を行き来しながら、勇敢で勤勉なロシア人民の思想感情と風習、そして政治、経済、文化などすべての部門を全面的に深く了解し、昼夜を分かたないエネルギッシュな対外活動を展開して朝ロ友好の強化発展に不滅の貢献をした。

 金正日国防委員長のロシア極東地域訪問は、プーチン大統領の関心と歓待、親しい極東地域人民の熱烈な歓迎のなかで成功裏に終わった。

 金正日国防委員長は訪問の結果に満足の意を表した。

 金正日国防委員長のロシア極東地域に対する歴史的な訪問は、伝統的な朝ロ親善をさらに強化発展させるための新たな転換の契機をもたらした画期的な出来事として、朝ロ親善の年代記に輝かしく記されるであろう。

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