民族教育権 우리의 힘으로(われわれのちからで)

署名運動の現場から・大阪

閉鎖的な社会、もっとアピールを

陳富子(生野初級オモニ会会長)


 署名活動に参加しながらいつも思うのは、私たち同胞が当然もらうべき権利のためになぜ署名などをしなければならないかということ。

 昔に比べ、私たちに対する関心がどんどん低くなっているということを、署名をしながらひしひしと感じる。「国際社会の日本」などと言うが、こんなに閉鎖的な社会も珍しいのではないか。

 学校として認められていないことや、国公立大学の受験資格がないなど朝鮮学校の現況を知っている人は本当に少ない。

 正直な話、今回の署名(6月19日)ではもっと署名をもらえると思っていたが、思いのほか少なかった。学校の現状を伝えたくても伝えきれないもどかしさを感じた。

 一方で、大阪ではこの間公開授業などに取り組み、多くの日本市民に朝鮮学校の現状を見てもらった。授業参観した人たちは、「子どもも先生もいきいきしている」「朝鮮語、日本語、英語の3カ国語をしゃべれるなんてすごい」と、とても感動した口ぶりで話していた。

 こうした地道な努力を通じて、朝鮮学校に対する正しい認識が少しずつ広がっていけばいいと思う。今私たち在日の権利は、1世が長い間たたかって勝ち取ってきたものだけ。だからこそ外に向けてもっとたくさんアピールしなければならない。

 その反面、朝鮮学校の現状については、学父母ではない同胞もあまり知らないと思う。私たちの学校は同胞みんなが力を合わせて守っていかなければならない。だから私たちの地域では署名運動を通じた同胞訪問もしていこうと思っている。

 今はどんなことがあってもめげずに頑張るしかない。チョソンサラム(朝鮮人)ということは変えられないし、子どもたちを立派なチョソンサラムに育てるためには、ウリハッキョしかないのだから。

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