8.15民族統一大会

7000万同胞に送るアピール文


 8.15民族統一大会で採択された「7000万同胞に送るアピール文」は全文つぎのとおり。

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 7000万同胞よ。

 全民族の大きな関心と期待の中で開かれた8.15民族統一大会に参加したわれわれは、統一の願いを込め、同胞らにこのアピール文を送る。

 われわれ同胞らは、6.15共同宣言を支持しながら共同宣言を実現するための統一大行進を力強く推し進めてきた。

 今回、統一大会でわが同胞、わが民族は統一に対する熱い熱望と団結の誇らしい姿を内外に示した。

 ひとつの血脈を受け継いできた同胞らがひとつの場所に集まり、和解と団結、平和と統一を訴えるこの瞬間、われわれ全員は熱い同胞愛で親近感を得て、ともに手をつなぎ、統一への道を力強く切り開いていく意志を再確認した。

 歴史的な6.15共同宣言こそ、民族が和解、団結し、統一へと進んでいける唯一の旗印である。

 われわれは情勢がいかに変わろうとも6.15共同宣言を実践し、民族の前途をきり開いていかなければならないという一途な意思を重ねて確認した。

 北と南の統一運動団体は今回の8.15民族統一大会で、わが民族同士がともに手をつなぎ、力と知恵を合わせて祖国統一運動をさらに活性化させ、民族共助を実現するための挙族的な連帯連合運動を積極的に行い、民族の安寧と平和を守り、外勢の干渉と戦争の根源を1日も早く除去するためのたたかいを積極的に展開していくことを決めた。

 北と南の統一運動団体は、過去の統一行事で成し遂げてきた成果を強固発展させていくために民族の名山、金剛山で青年学生統一行事を9月7日から8日まで、女性統一行事を9月12日から13日まで行うことに決めた。また、10月3日の「開天節」をはじめとするさまざまな契機に、北と南の当該団体間の統一行事を行うことも決めた。

 愛する同胞兄弟よ。

 わが民族にとって21世紀は、対決と分裂で色どられた過去を脱ぎ捨てて民族共同の繁栄を成し遂げ、統一を達成しなければならない大望の世紀である。

 全同胞が新たな熱情、新たな覚悟、新たな信心を抱き、民族の大業である国の統一を目指し、一斉に立ち上がろう。

 民族的団結と祖国統一の里程標である6.15共同宣言をしっかりと固守し、さらに徹底的に履行していこう。

 6.15共同宣言で明らかにされた「わが民族同士」という大命題のなかに、われわれの民族問題をわれわれの力で解決していける明るい道筋がある。

 われわれの力と意志、英知を信じ、祖国統一と民族繁栄を実現する過程で生じるすべての問題をわが民族同士で解決していこう。

 民族の和解と団結は、統一を目指す出発点である。

 対決と反目の古い垢を流し、温かい同胞愛で和解と信頼、団結の手をつなごう。

 外勢に依存せず、わが民族の力を合わせ、自主的に民族繁栄の道を開拓していくための挙族的な連帯連合運動を繰り広げていこう。

 この地で起きるかもしれないすべての戦争への危惧を除去し、民族の平和と安全を成し遂げよう。

 統一こそ、最大の愛国愛族である。

 統一運動は、6.15共同宣言発表以後、かつて見たことのない新しい形の運動へと発展している。

 今こそすでに成し遂げた成果と経験に基づき、統一運動の新たな跳躍を用意しなければならない歴史的時期である。

 統一の主体である7000万民族すべてが1つに結集し、民族の和解と団結、平和と統一のための運動を力強く繰り広げよう。

 わが民族同士が力を合わせ、自主的に民族最大の課題である祖国統一を成し遂げる道に力強く進んでいこう。

 そして悠久の歴史とさん然たる文化に輝くこの地の上に、いつまでも繁栄する誇り高い統一祖国を、必ず早い時期にうち建てよう。

 8.15民族統一大会
 2002年8月15日
ソウル

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